日本GP決勝。

 3年ぶりの鈴鹿サーキットでの日本GP。いままで見たことがなかったドライバーズパレードも放送されていたので、しっかり見てしまいました。博物館でしか見たことがないようなクラシックカーでのパレード。ドライバーもレースとは違って、とても穏やかで終始にこやかに手を振ったりしていました。驚いたのは、ハミルトンが乗っていた車が途中で止まってしまい、後ろからきたアロンソが一緒の車に乗れよと誘いをかけたこと。マクラーレンのチームメイトだったときは、険悪なムードが漂っていたのに、いまではすっかり談笑する仲になったというのだから、驚きです。アロンソフェラーリ行きを決めていたし、ご機嫌がよかったのかもですね。
 さて、決勝。予選はバタバタがあって大混乱。グリッド順も大幅に変更があって、バリチェロが5グリット降格なのに、実質1グリットしか下がっていないとか、すぐにはわからないことが起こっていました。燃料搭載量が発表されて、ベッテルの好調ぶりが伺えました。他のマシンとは別次元の走りで、それは決勝でもそのとおりでした。
 スタートは混乱もなく、ハミルトンがトゥルーリの前に出て2番手に。ベッテルは最初の1周からポテンシャルが違うところを見せつけていました。ウェーバーが頻繁にピットインしていましたが、ヘッドレストがしっかり固定されていなかったとのこと。ガムテープのようなもので貼り付けているのを見ると、補修方法は結局そういうものなんだ、F1でも…と意外に思いました。バトンが前にいたクビサをかわして10番手。その前がコバライネンスーティルの激しいバトル。スーティルならなにかやるんじゃないかとわくわくしていましたが、やっぱりシケインで仕掛けてきました。しかし、接触したこともあって、その横を漁夫の利でバトンが駆け抜けて行く結果になってしまいました。でも、スーティルのそういうバトルがファンとしてはみたいところなので、これからもどんどん行ってほしいです。
 1回目のピットストップはあまり順位の変動はなく、2回目のピットストップで、トゥルーリがハミルトンを抜いたときには、トヨタのこのGPにかける意気込みを見た気がしました。トゥリーリの走りもよかったですが、ピット作業効率もよかったので、逆転することができたのだと思います。ここは大いに盛り上がるポイントでした。バリチェロとバトンの差があまりなくなり、ロズベルクのピット作業いかんでは順位が変わるかもしれないとハラハラしていた残り9周。なんと!このタイミングでアルグエルスアリが130Rでリアを滑らせてタイヤバリアに激突。SCが導入されて、これまでのタイム差はなくなってしまいました。このタイミングが悪かったので、ロズベルクに前に出られてしまったブラウンの2台…。タイミングがタイミングだったです…。
 リスタートでもベッテルがすばらしい滑り出し。ライコネンがハミルトンに仕掛けていたり、他にもちょこちょこと動きがありましたが、オーバーテイクには至りませんでした。最後はバトンがクビサに追いかけられて、最後までヒヤヒヤ。なんとか8位フィニッシュでした。ベッテルは予選、決勝とも危なげなさすぎでした。トゥリーリは最高の走りだったと思います!鈴鹿にかけてきたトヨタの気持ちが結果になりましたね!
 堂本光一さんが地上波のゲストということで、普段は見ない地上波も見ました。副音声だったためかかなり自由なコメントが多くて、途中音声が切れたのかと思うくらいの沈黙が続いて見入っていたりもしていたようです。普段、こんなふうに観戦しているのかなぁと想像できるものでした。ただ、この副音声はまったく情報量がないので、この音声だけで楽しめる方はかなりの上級者だと思います。CSのF1放送が楽しめるのは、川井さんや小倉さん、今宮さんが解説してくださっているからなんだなぁと実感してしまいました。実質、誰と誰がバトルしていてそのタイム差がどうなっているのかや、チームラジオの聞き取りにくい部分をフォローしてくださっているので、私でも今の状況が楽しめるのだと思いました。でも、光一さんが最後の最後、ものすごく面白いところで鈴鹿を後にしないといけなかったことが、本当に後ろ髪ひかれる思いだったことでしょう。もう1周だけといって見入っている光一さんのF1に対する気持ちがよくわかる放送でした。貴重な副音声なのでちゃんと保存しておきます!