シンガポールGP決勝。
ナイトレース。3回目なので慣れてきました。昨年は抜けないコースらしさを発揮して、あまり興奮のないレースだったように思いますが、今回はそこそこ楽しめました。
シンガポールと鈴鹿はレッドブルの絶対的有利と言われている中で、アロンソがポール・トゥ・ウィンを決めたことはものすごく大きいと思います。それに引き替え、ここ2戦をノーポイントという結果で終わらせてしまったハミルトンは大打撃。予選はレッドブルがゴーサインのタイミングを誤ったため、いい位置でアタックできなかったということもあり、ベッテルは2番手。ここからかなりレッドブルにとっては誤算だったのだと思う。
スタートはベッテルもウェーバーもスムーズ。ロズベルクが奇数列有利で前に出て幸先よし。しかし、隊列が出来てきた2周目で早くもリウッツィがマシンを止めたためにSC導入。ここでウェーバーと後位のマシンが続々タイヤ交換のためにピットイン。タイヤのタレがほとんどないので、このままほとんどすべてのレースをノンストップで走りきるようだ。クレーンがないので、そこそこ手間取ってからレース再開。
ピットインしなかった上位とタイヤ交換義務のないウェーバーとの間にギャップが築けるのかが焦点。後位ではひさびさにグロックががんばって後続を抑えていた。ヴァージンやるじゃん! アロンソとベッテルはウェーバーの前に出られるが、そのあとのマクラーレン2台のペースが上がらない。28周目でハミルトンがピットイン。トップ争いの2台が同時ピットインで順位変わらず。温まりによいベッテルがアロンソに迫っていたが、抜きに行くところまでは発展せず。ロズベルグは堅実に6位キープ。
小林がガードレールに単独で突っ込み、それにぶつかったのがセナ。ここで2回目のSC。ここは2台のマシンがあったため割と長いSCだった。リスタート後に、周回遅れをパスするウェーバーの隙を狙って、ハミルトンが仕掛けた。実際前に出たのだが、ウェーバーと接触してハミルトンはリタイア。ウェーバーはなんともなく走り続けた。ハミルトンはかなり怒り心頭だったようで、降りる前にステアリングを放り投げていた。シューマッハはその前に小林と接触していたが、ハイドフェルドとも接触してピットインを余儀なくされポイント圏外に。
クビサがパンクしてピットに入ったがフレッシュタイヤを活かしてオーバーテイクを重ね、結局、順位を1つ落としたところまで戻ってきたのはさすが。ウェーバーにバトンが迫ったり、アロンソにベッテルが迫ったりしていたが、決定的なチャンスはなく、フィニッシュ。アロンソとベッテルは表彰台でもかなりうれしそうだった。ロズベルクは今回はたまに映像には映っていたが、アクシデントもなく堅実に走って5位。ドライバーズポイントがマッサに手が届くところに来たし、クビサの上を守れたのでこれ以上ない結果。
チャンピオンシップは日本の結果次第かも。ここでレッドブルに1-2決められると他の人にはかなり痛い。とにかくノーポイントは即脱落の道になってきたと思う。あとは韓国GPが本当に開催されるのか。これもかなり大きなポイント。今になっても未完成って…、絶望的にしか思えないのですが…。