日本GP決勝。

 予選が決勝当日の10時からで、15時から決勝という慌ただしいスケジュールでしたが、日本GPは大興奮の面白いレースでした。予選も決勝も生放送で観戦できたので、鈴鹿には行けなかったけれど、同じ時間を過ごせているという気がしました!
 予選、レッドブルの2台があまりに速すぎて、決勝もこれなら盤石と思えるくらいでした。そんなレッドブルの二人の間にも差はあって、ベッテルが本当に速い。驚きはクビサが4番手だったこと。手ごわい戦いになりそうな予感。
 そして、決勝。スタートでウェーバーをかわしてクビサが2位に。その後ろでいきなりクラッシュ。なんだなんだ、どうなったんだ!とわけがわからないまま。いつのまにかロズベルグが10位以内から姿を消しているし…。SCが入って、スタートリプレイが来ました。ペトロフヒュルケンベルグリウッツィとマッサが接触してリタイア。ロズベルグはスタート失敗してかなり大きく順位を下げたようです(クラッチのトラブルだったらしい)。そのため、すぐにピットインしてタイヤを履き替え。挽回を目指します。SC中にクビサリアタイヤが外れて、リタイア。この処理もあって、SCはかなり長かったです。
 レース再開。ベッテル快調。ウェーバーが続いて、この2台とアロンソとの間にどんどんギャップができていきます。バトンとハミルトンが続いて、そのあとはかなり大きく間が空いてバリチェロを交わしたシューマッハが続きます。続々とピットインしてタイヤ交換したものの、バトンと小林はスティントを長めにとる作戦。ロズベルクは実質6番手に浮上。しかし、その直後にいるシューマッハにこれからずーっと追い回されることになります。このアタックがかなり厳しいんだよなぁ。それでもかなりポジションは守りました。
 今回の小林さんはかっこよかった!前半もオーバーテイクを見せてくれましたが、タイヤ交換してからもアルグエルスアリとのバトル。接触はありましたが、きちんと1台分スペースを空けていたので、フェアな戦いだったと思います。スーティルとの戦いかと思われた矢先、スーティルから白煙。これで10番手。なおもバリチェロの一瞬のミスをついて9番手。ロズベルグがリタイアして8番手。最後はチームメイトのハイドフェルドを抜いて7番手に上がってきました。そのオーバーテイクも無理なことはせずに、一瞬の隙をつくフェアなものだったので、見ていて気持ちがよかった。すごいもの見せてくれたなぁと思います。
 ロズベルグはここでクビサやマッサとポイント差をつけるはずだったのに、リアタイヤが外れるというとんでもないアクシデントによってリタイアでした。とても長い走行になったし、シューマッハからの圧力もすごかったのでタイヤに負担がかかっていたのでしょうか…。無事だったのでよかったですが、ノーポイントは悲しい。
 ベッテルが余裕のフィニッシュ。ここまで完璧に決められると何も言えなくなるようなレースでした。鈴鹿は本当にレッドブルのマシンにあったサーキットだったのだと思います。ベッテルのヘルメットに「翼をささげる」と日本語で書かれていたし、よく見たらデザインも日の丸だったし、結構サービスしてくれていたんじゃないかと思います。久々に明るいベッテルの表情が見られてうれしいです。ただ、チャンピオン争いは混とん。ウェーバーがリードを広げていますが、まだまだわかりません。というか、韓国GP開催されるんでしょうか?? いまいちまだ確信が持てない。安全面が大丈夫なのかとても気になります。チャンピオンシップから考えると新しいサーキットでの戦いは面白そうなんですが…。