◆誰が主人公?
- 出版社/メーカー: マクザム
- 発売日: 2010/03/26
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なんといっても、主人公、もてない。ここまでもてない主人公は初めてです。伝説の美女カスリーに思いを寄せられるといういい目はみるのですが、本命のホチントンにはいつもつれなくされています。どんなに言い寄っても振り向かないホチントン。哀れなくらいです。主人公の恋愛があまり活発でないためか、脇役の余魚同はかなりごちゃごちゃと恋愛に関して長引いています。
悪役はかなり粒ぞろい。于万亭は大ボスかとおもいきや、中ボスくらいの扱いなのですが、かなりブラックです。最初のうちいい人にみせかけておいて、裏でいろいろ糸をひいているってかなりいい感じです。いつばれるのかどきどきしていましたが、意外にあっさり見抜かれたうえに、最終的には大ボスの乾隆帝の捨て駒扱いになってしまって、悲しい最期です。乾隆帝は最初はいい人なのかと思いき、この人もかなり狡猾。最後の最後でどんどん悪くなっていくあたりもびっくりするくらいです。カスリーに対する執着も半端ないし…。これが、実の兄弟で一人の女性を取り合うとかなら、もうちょっと見せ場があったと思うのですが、とりあってさえいないというのが盛り上がりにかけます。
主人公が中盤まったく姿を見せない部分もあり、ほんとうに影の薄い主人公だったと思います。「雪山飛狐」の陳家洛はかっこよくて、福康安がかなりの女好きでしたが、この作品ではどっちもいまいち影が薄いです。