グランプリファイナル 女子フリー。

 真央さん、すごい、すごすぎます!!
 女子のフリー。今夜も朝日放送さんは微妙にリアルタイムではない放送だったので、気になって気になってたまらず、ISUのホームページをかなりリロードしてしまいました(結局、テレビ放送で見た方が結果は早かった)。落ち着いた表情でリンクに立った浅田真央さん。最初のトリプルアクセルからのコンビネーションが軽やかに決まって、まず私もガッツポーズ。次のトリプルアクセルも決まって、またガッツポーズ! 今回は絶対回転不足ではないと、素人な私でも確信するくらいに綺麗なジャンプでした。もうこの2つのジャンプを見ただけで感動してしまい、この後のジャンプは興奮の中で見ていました。そして、今日のスパイラルはあまりにも綺麗でうっとり。安定していて、しかも足が一直線。真央さんのスパイラルです。
 後半に入って3回転−3回転のコンビネーションで転倒してしまったのは残念だったのですが、ラストのステップは今回も圧巻。これでレベル3って、どうやったらレベル4になるのか不思議なくらいにすごいステップです。今回は最後のポーズもきっちり決めてフィニッシュ。もう、大感動でした。
 後半のコンビネーションの転倒のためか、私が思っていたよりは点数が伸びなくて残念でしたが、この感動の点数はもう無限大で点数なんて付けられません!! 3年ぶりの優勝。今回の演技は真央さんのとても強い気持ちが伝わってきました。このあと世界選手権までにそれぞれの要素がもっと磨かれると思いますし、たぶんジャンプの種類の変更もあるのかなぁと思っています。真央さんの仮面舞踏会、どんなふうに続いていくのか楽しみでなりません。
 他の日本の選手の方もそれぞれに攻める気持ちで臨んだ大会だったと思います。本当にどの演技も素晴らしくて、そして選手の方の気持ちが清々しくて、拝見している私にも本当に大きなパワーになりました。安藤美姫さんの4回転サルコー中野友加里さんのトリプルアクセル小塚崇彦さんの4回転トゥループ。それぞれにチャレンジの気持ちで跳んでおられました。今のルールの中で、安全策に出て点数を確実にとることも作戦だとは思います。でも、みなさんが目指しているものは今よりも未来なのだと思いました。だから、失敗を恐れずに前に進むのだと。その姿がとても綺麗だと感じられました。本番前の緊張も、それでも強く心を持ち続ける難しさも感じられましたが、今回の大会では自分に向き合って、そして、前に進む選手の方々の本当の強さを感じられた演技でした。