冬のソナタ。 

 事前に予告してあったので、冬のソナタの感想。とうとう最後のみどころである、チュンサンとユジンは兄妹か?!の話になりましたね。今日はラストの2人で結婚式のシーンがよかったです。なんといっても、チュンサンが自分の想いが溢れそうなのを必死で留めているところが、切なくていいです!! チュンサンが今の幸せだけをとにかく掴もうとする気持ちの焦りが、切なかった。やっと過去を思い出して、幸せを掴んだと思ったのに、また不安が襲う。抱きしめても抱きしめても、消え去りそうなユジンさんへの想いで彼の中はいっぱいです。とにかく、ユジンを離したくないという一心で結婚を迫ったり、涙ぐんだり、そして神様にも許しを請うなんて、かわいいですよ(笑) そしてすぐに兄妹では?という疑問が浮かぶはずなのに、まったく気が付かないユジンさん。そんなユジンだからこそ、チュンサンの苦悩は増すばかり。その相乗効果に勝手に盛りあがってます(笑)それにしてもチュンサンはすっかりミニョン化してますね。「ユジンの夢を見て眠りましたよ。」なんて、さらりと言ってのけるとはさすが!! しかし、キスシーンがあんなに引いた画面になるとは、なんだかな。もっとぐっと寄せてほしかったですが、そんなところも歯痒さを増す演出なのか…。
 冬のソナタの展開を簡略化すると……好きだった人が交通事故に遭う→その人にそっくりな人に惹かれる→実はその人は死んだと思われていた人だった→しかも、兄妹かもしれない。というごくありふれた展開です。もう、いまでは少女漫画でもこんな設定にはしないでしょう。だけど、だからこそ今、流行しているのかもしれないですね。日本のドラマはほんといろんなものが出来すぎて、どんどん異常なシチュエーションや過激なもの、複雑な恋愛感情に展開してきたので、心に響かないものになってしまったのかなと。あとは人気のある俳優さんや女優さんのチカラに頼りすぎてるドラマ創りにもなっているのかも。今の女性が、ドラマという一種独特の空想世界に求めているのは、まやかしでもいいから、まっすぐな感情なのかもしれない。複雑に絡みすぎて、異常になってしまった世間とは切り離して、ただ、空想の中だけでも、気持ちを純化したいという気持ちがあるのかもしれません。本当の恋愛感情はやっぱり、古典的ともいえるシチュエーションでこそ輝くものなんですよね。だからといって、これを日本のドラマでやったとしても、こんなに人気が出たとは思えません。韓国という日本とは違う国の作品だからこそ、純な気持ちのままで見れるのだと思ってます。これから最終回まで楽しみです。