◆フェラーリの戦略。

中国GP決勝。

 予選はフェラーリがすっごく速いところを見せてくれたけど、決勝はダメなところばかりを見せられた。スタートはベッテルがキミを牽制したために、ボッタスが2位となってスタート。第1スティントはそのままいい感じだったけど、レッドブルが早めに動いたのに合わせて、メルセデスも動き・・・フェラーリも・・・え?! 動かない?! って感じで時期を逸してしまったがために、ベッテルまでもがトップを明け渡すことになり、ライコネンに至っては順位を大幅に下げたという、もう、ダメな戦略をみました。たぶん、たぶんだけど、最初のタイヤで21周くらいまではひっぱりたかったんだと思う。ミディアムの持ちがわからないから。でも、ほかのチームがそういう戦略なら、トラックポジションを守ることが大事だったと思うよ。
 そのあと、トロロッソの同士討ちによってSC。ここでうまくやったのが、レッドブル。ソフトタイヤに履き替えて、そのあとはものすごいスピードだった。なぜ、あのとき、キミも履き替えなかったのか、そういう判断が即座にできるような人がフェラーリにはいないのか。そのあとは、レッドブルオーバーテイクショー。リカルドのすかっとするような抜き去りに、フェルスタッペンのぶちあたりまくりなオーバーテイク。結局、ベッテルはフェルスタッペンとの接触で、大きく順位を下げたし、なにかマシンも不具合に見舞われて、8位でフィニッシュ。そんな結末は予想してなかった。ライコネンがねばって3位になったのがよかったことくらい。
 まぁ、今回はここ数年、随所で見られたフェラーリのコンサバすぎる戦略によって、順位をほかのチームにくれてやってた、あの悪いところが全部出た感じ。もう戦略なんてフェラーリにはないんじゃないか。ロス・ブラウン時代の適格な判断はどっかにいってしまって、今は行き当たりばったりなんじゃないか、とさえ思ったりするわけですよ。今回は、レッドブルの攻める戦略に全部持っていかれたよね。
 さ、前向きにいこう。フェルスタッペンはもうちょっと、うまさを持ったほうがいい。