◆棚からぼたもちは食べるべき。

モナコGP決勝

 ニコ・ロズベルグモナコ3連勝~!
 でも、なんだか素直には喜べないんだけど、でも勝利は勝利だから、拾い物でももらい物でも、とにかく勝ったは勝った。
 今年のモナコは予選でもレースでもハミルトンの方が速くて、それはかなりの差があるものだったと思う。レースは1周目からハミルトンが0.3秒くらいずつ、ロズベルグを離していくペースだった。むしろ、3位のベッテルとの差が1.6~2.3秒くらいだったので、ベッテルに抜かれないようにということを気にしていないといけないくらい。
 ピットストップも終わって、第2スティントになると、バックマーカーを追い越すときにタイムを失ったこともあって、17秒くらいの差がハミルトンとロズベルグにはあったので、このレースは2位を守るのが精いっぱいと思っていた。
 ここで、グロージャンとフェルスタッペンの事故。SCが導入。ここでなぜか、ハミルトンがタイヤを変えるためにピットストップ。出てきたところで、順位が入れ替わった。たぶん、みんなが目を疑ったと思う。ハミルトンがこんなところで、あの大きなリードをすっかりなくして、しかも3位に後退するなんて! 転がり込んできた優勝に、いきなり見る気がアップする私(笑) フレッシュタイヤといっても、このモナコのコースで抜くことはいくらハミルトンでもできない。しかも、相手がベッテルなのだから、なおさら。これがロズベルグとハミルトンの戦いだったら、チームオーダーが出たのかもしれないけど、ベッテルだったから、しっかりバトルだった。
 そして、ロズベルグ優勝。なんだか複雑になってしまって、ハミルトンのインタビューもお通夜状態だったけど、ベッテルが「僕は喜んでいるよ」と満面の笑顔だったのが、救いになっていた。ニコは笑顔だったけど、それなりに抑えているようには見えたけど、たぶん、他の人にはあんなに喜ばなくてもって思われているんだろうな。ニコにとってはモナコは大事なグランプリだから、そのあたり考慮していただけるとありがたいです。
 なんだ、かんだとチャンピオンシップは面白くなってきてしまいました。