コードギアス反逆のルルーシュR2。
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2008/08/22
- メディア: DVD
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最終回は涙が出そうになりました。ルルーシュがこの世界のすべての悪を引き受けようとしていることは、なんとなくわかっていました。世界を壊すということはそういうことなのだから、その重荷をすべてルルーシュが引き受けるのだということも。スザクは堅物だから、必ずこの世界が良い方に動くようにという『ゼロ・レクイエム』なのだとも思っていました。見かけが正義ではなくても、結果が正義となる方法をとるのだろうということも。
けれど、ルルーシュに生きてほしいという願いを持っていた私は、あの最終回を予想しませんでした。そして、ルルーシュの願いのすべてがわかった瞬間に、止められない歯車がスローモーションで廻っていくのがはっきり見えました。あの場所でゼロの正体がルルーシュだと知っていたわずかな人々と同じ想いで。だから、カレンの「ゼロよ」という台詞があまりにも重く響いたのでした。
ナナリーがルルーシュの手をとって「愛している」と泣きじゃくったあのときに、私も涙が出そうになりました。ルルーシュもきっとナナリーにはわかってほしかったに違いない。そして、その願いだけはちゃんと叶ったのだと。どんなに冷徹であろうとしても、ルルーシュは結局とても人間的な人だったと思っています。妹を一途に思い、たった1人の友達にすべてを預けるようなそんな人間でした。だからこそ、どんなことをしても嫌いにはならなかったし、むしろ彼の願いの本質を知りたいと思っていました。
彼がどうしても叶えたかった願いは叶えることができた。人の幸せはどこにあるのかわかりません。きっと、ルルーシュにとってはこの結末も幸せの結末だったと思います。すべての選択肢から選んだ希望に続く結末なんだと。だけど、やっぱり悲しいです。誰かを犠牲にしないと、成り立たない幸せであることが、それがたまらなく悲しいのです。