スペインGP決勝。

 高速のモンツァです。今回はBARの2台が揃って2列目スタートだったので、とっても期待して見ていたのですが、結果はかなり残念なことになってしまいました。スタート直後にトゥルーリに抜かれた佐藤琢磨さんでしたが、その後、トゥルーリを抜き返して、4位を守りました。でも、トップのモントーヤアロンソにどんどん置いていかれる展開に。その後も5位に付けていたバリチェロに散々4位を脅かされながらもなんとか琢磨さんはその順位を守って走り続けていました。このままがんばってくれるかなと思っていたところで、最初のピットストップ。給油を済ませて出ていった琢磨さんが、次の週にまたピットイン。え? なんなの?と思っていると、結局、給油トラブル。給油の計器が故障していて燃料が入っているか確認するためにもう一度ピットに入らなくてはならなかった模様。そこでロスした時間が大きすぎたし、重くなった車体でスピードが上がらず、琢磨さんの今回のレースはかなり不本意なもので終わりました。結局、16位。次の予選も5番目スタートですし、ほんと今回のレースには不満が残ります。バトンも苦しみながらも周回を重ねていましたが、2回目のピットにかなり早く入らなくてはならず、そのために順位を落としてしまいました。それでも最後の最後まで粘って、8位入賞。この1ポイントがほんとうれしい。それにしてもBAR…、たのみますよー、給油トラブルとかそういうの困るよ、むぅ。
 マクラーレンのキミは予選でぶっちぎりのタイムを見せたにも関わらず、今回もエンジン交換で11番手スタート。スタートからビルヌーブにひっかかってしまい、かなり長い時間をロス。それからの追い上げはすさまじかったです。なんて言っても最速マシンですから、あっという間に追いつき、追い越してしまいます。1ストップ作戦に変更してから、面白くなってきた!というところで、タイヤトラブル。その交換に時間を取られたのと、後半のいいところでスピンしたために、4位止まりになってしまいました。ほんと11番手スタートでも2位に入れそうな勢いだったです。焦りとか不運とか嘆いても仕方ないんだけど、いまいち、ここぞというときに運がないのが、今年のキミですよね。トップはモントーヤ。快走を重ねていましたが、最後の最後。あと4周というところで、キミと同じようなタイヤトラブルが発生してしまいました。でも、ここでタイヤ交換は行わずに走り続けたモントーヤ。最後の最後までひやひや、ひやひやしてました。どこのサーキットだったか忘れたのですが、キミが同じようにフロントタイヤに問題を抱えたまま走って、最後の1周というところでサスペンションが壊れてしまい、優勝を逃したレースを思い起こさせました。今回もマクラーレンに悲劇が起こるのか?と思ってましたが、なんとか走りきり、モントーヤがトップ。残る表彰台はルノーのお2人でした。
 今年のレースも残すところあと4戦。ルノーマクラーレンの争いが楽しみなのと、トヨタが3位に浮上するのかが見所。BARには表彰台を狙ってもらうことくらいしか楽しみがない。今季、本当にいいところが見えない琢磨さんに、最後くらいいいことがあってもいいんじゃないかと思います。来季どうなるのかわからないんだしさー。