ドイツGP決勝。

 BARはマシンとしては上り調子のヨーロッパ戦線。今回もフロントローを獲得したバトン。4列目の佐藤琢磨さんということで、とても楽しみにしてました。で、ですがっ!! 琢磨さんはオープニングラップで接触のためにフロントを破損。緊急ピットインとなってしまいました。あぁ、またなんですか…。というため息が出てしまいました。その後粘り強い走りで12位ということなので、次に繋がるポジションは確保できました。それにしても琢磨さんの入賞がこんなに遠いものだとは思いませんでした。いつ表彰台に上ってくれるのだろうということを期待していたはずなのに、いまでは入賞を待ち望んでいます。とにかく1ポイント。それがこんなに大変だなんて、F1のレースの厳しさをひしひしと感じています。Hondaのサイトで琢磨さんのコメントを拝見していても、胸が痛むばかり。彼のコメントにはここ最近、チームへの謝罪の言葉が見られます。琢磨さんのコメントはいつも闘争本能に溢れていて前向きな言葉が多かったように思うのですが、そんな言葉が見えないのが辛いところです。中継の最後に解説の方が琢磨さんのコメントを紹介しておられたのですが、「”Good”じゃなくてもいいから”Luck”がほしい」という言葉。耳に残りました。私も含めて応援している方々も残念だと思うのですが、琢磨さん本人が一番辛いんでしょうね。来週、抜きぬくいハンガロリンクですが、予選でガツンと見せてほしいです。
 今回はバトンの走りはラストまで楽しめました。スタートで4位に後退したものの、それからは安定したラップを刻んでいました。中盤になると3位を走行していたミハエルにも追い付くというような状態になり、1秒以内の接近戦がしばらく続いていました。どこで仕掛けるんだろうと思って、見ていましたが、ミハエルの防御は完璧でピットイン勝負かなと思っていましたが、魅せてくれました。ピットインの前に果敢に攻めてミハエルを抜き去り! 私もBARクルーと同じように手を叩いて喜んでしまいましたよ。ミハエルに隙があったわけでもないと思うのですが、それでもあのタイミングで抜いたことがすごかった。そして、結果的にはその抜いたあとに作った差が勝敗を分けることになったのではないかと思います。ピットアウト後のラップもバトンは果敢に攻めたタイムで走っていましたし、ミハエルがピットインしたときはハラハラしてましたが、ちゃんと前を押さえることができました。結局、とんでもないマシンのモントーヤに抜かれてしまったのですが、表彰台、うれしかったです。
 優勝はアロンソ。途中までぶっちぎりに早かったキミがトラブルでリタイア。次のハンガリーも1番手出走で、難しいところです。なぜ、マクラーレンはキミのマシンばかりトラブルに見舞われるのか不思議でなりません。キミも今シーズンいまいち波に乗れないのはそういうところもあるような気がします。う〜ん、ドイツが終わったあとのポイントだと、十中八九、アロンソかなぁ?という様相ですね。でも、キミには「メイクドラマ」を期待してますよ。というわけで、来週はハンガリー