トルコGP決勝。

 トルコのイスタンブールパークサーキットは今年で開催2回目だが、面白いサーキットなので楽しみにしている。なんといっても左回りだし、超難関の8コーナーを持っている。高低差もあって抜きどころも多い。新しいサーキットだけあって、みどころ満載なコースだ。今回も予選から楽しませていただいた。フリー走行の結果ではどうみてもフェラーリしかもミハエルが速すぎることが確実で、それにどのチームも付いていけなさそうだった。結局、予選はマッサがトップを取ったのだが、ミハエルの方が速いだろうというのが大方の予想だった。アロンソも速いことには速いが、フェラーリほどではなさそう。バトンはいい感じだったが、タイムとしては7番手だった。予選をみていてバトンの8コーナーがあまりにもスムーズなので驚いた。去年は8コーナーのミスで予選を失敗していたのだが、今年は完璧だ。決勝レース中でも8コーナーのトップスピードはバトンがトップだったし、8コーナーはバトンの得意とするところなのかもしれない。
 決勝はなんだかバタバタとして始まった。スタート直後にフィジケラがスピン。それに巻き込まれるようなカタチでライコネンリアタイヤを痛めた。バトンはこの混乱を上手く切り抜け、5位。バリチェロは押し出されたために順位を落とした。この混乱でもSCは導入されず、コース上に破片が飛び散ったままでレースが続けられたのには驚いた。結局、ライコネンはコースに復帰したもののクラッシュ。早々にいなくなってしまった。このごろいなくなることが多くて残念だ。フェラーリの逃げ切りかと思われたときにリウッツィのスピンでSC導入。これでこのレースの流れががらっと変わってしまった。マッサのあとにピットインしたミハエル。ルノーアロンソからピットイン。もちろんやっぱり越されるよね、さすがのフェラーリのピット作業でも。それでもこのときは予選の速さからみてミハエルがアロンソを抜くのは確実と思っていた。
 でも意外にミハエルあがってこない。燃料が重いのかとかいろいろ憶測されたけど、結局はこのスティントのマシンとタイヤの調子が思わしくなかったようだ。それでもミハエルはラスト10周でアロンソに追いついて、1秒以内のバトルが繰り広げられたが、結局、順位は変わらず。アロンソはこういうプレッシャーにはめっぽう強い。この0.3秒差が今年のチャンピオンシップを決める差になったのかも。優勝はマッサ。なんだかタナボタっぽい?? マッサの喜びようはすごくて、テレビカメラにキスしたのは驚いたね。
 さて、ホンダはバトンが手堅く4位。表彰台との差はまだ感じたけど、それでも上り調子なのは確実。上位に隙があればまだまだこれからも優勝狙えちゃう気はする。バリチェロオーバーテイクを重ねて8位入賞。バリチェロがこの日国際映像に映っていた時間は相当に長く、たぶんどのマシンよりも長かったんじゃないかと思う。それくらいオーバーテイクシーンがあったということなんだけど、たまにはバトンも映してほしい。Hondaのマシンが調子いいのが見え始めたので鈴鹿も盛り上がるんじゃないかと思う。
 チャンピオンシップはかなりの確率でアロンソかな。コンストラクターズはフェラーリだと思う。フィジケラの貢献度が問われそう。どうなんだろう?マッサは優勝したけど、来年のフェラーリシートは微妙だよね。ほんとにキミがフェラーリなんてことがあるんだろうか。赤いキミが想像できない。