マレーシアGP 決勝。

 予選からフェラーリがものすっごく速いのがわかりました。他のマシンとは比べものにならないくらい。Hondaは惜しくもQ3進出を逃してしまいました。今はこの辺りが実力なのかなぁ。レッドブルルノーの上に行かないとQ3が見えてきません。決勝グリッドは予選での進路妨害により5グリッド降格のマクラーレン2台が後退したので、トゥルーリが3番手。トヨタがいい位置につけています。フロントローフェラーリ2台。
 このレースの最大の見所は1週目の第1コーナーと第2コーナーにあったのではないでしょうか。コーナーでの攻防は先頭も中盤も細かくいろんなポジション争いがあって見応えがありました。フェラーリの2台はそのままの順位で逃げに。中嶋もかなりアップ。
 レース中に見応えがあったのはホームストレートでクルサードアロンソ、ハミルトンの3台が並走していたシーン。あんなふうに3台が一度にバトルなんて盛り上がります。アロンソクルサードを抜くまでもコーナーごとにポジションどりの攻防があってチカラが入りました。あとはハミルトンとウェーバーの攻防。ハミルトンにも決め手がなかったし、あまりマシンの動作もきびきびしているようには見えませんでした。ハミルトンは最初のピットストップでフロントタイヤの交換に手間取って10秒はロスしてしまったのも影響が大きかったです。
 フェラーリは最初のピットストップでキミとマッサの順位が逆に。このままフェラーリの1-2間違いなしと思ったのですが、マッサがまさかのコースオフでリタイヤ。これはフェラーリにとってはかなり大きかったと思います。うーん、フェラーリ、なにかが上手くいかないですね。
 ラスト10週は4位のトゥルーリと5位のハミルトンとの攻防が見応えがありました。1週1秒縮められていましたが、最後までなんとか守りきってトゥルーリが4位。トヨタ、2戦目で4位。なんだか今年は行けそうですね。そして、画面にまったく映らなくなったキミ・ライコネンが危なげなく勝ちました。フェラーリ、やっぱり速い! ただ、マッサの取りこぼしはもったいない。アロンソも最後までウェーバーと競っていました。アロンソはすごいドライバーなんだということが今季の戦いでわかってきました。ほんとドライバーのチカラでこの順位まで持ってきてます。
 Hondaはバトンが10位。よくもなく悪くもなく。クルサードを追い越せるだけの速さがまだないのが上にいけない要因かな。バトンは最後の最後でコースオフする映像しか映らなくて残念でした。そして、バリチェロはピットロードの速度違反でペナルティ。どうしてしまったのでしょう。バリチェロ。こういうペナルティはやっぱりもったいないです。2台揃って入賞圏内で戦ってほしいです。近いうちに頼みます。