◆勝負強さ。

 フィギュアスケート世界選手権、男子フリー。深夜にLIVE中継をしていたので、最後まで観てしまいました。特に最終滑走の6人はSPの点数が僅差だったので、フリーですべてが決まると言っても過言ではない状況でした。
 高橋大輔さんの演技は最初の4トゥループが高く綺麗に決まったときは、ほっとしたのですが、その後の4回転ジャンプから本来の高橋さんのジャンプとは何かがずれてしまったのか、ぐらついたりする場面が観られました。最後のストレートラインステップはいつもながらにすごかったです。最後のジャンプコンビネーションが点数0になってしまったのが痛かったです。まだ、私はスケートのルールがよくはわかってないのですが、コンビネーションジャンプの数が多すぎだったのですよね?
 世界選手権の最終滑走というのはそれだけですごい重圧に耐えているんだなと思いました。これまでの経験がある方でも本番でチカラを発揮できないくらいの張りつめたものがあるのでしょう。それが何かを狂わせて、いつもどおりの演技にならない。本当に精神力勝負です。
 最終滑走のジェフリー・バトルブライアン・ジュベールとの攻防はものすごかった。ジュベールは前の選手が崩れたのを観て、4回転ジャンプを1つだけにしてきました。大きく崩れることなく演技を終えた彼は勝利を確信しているようでした。しかし、最終滑走のバトルはパーフェクトに演技してきたのです。4回転こそありませんでしたが、ジャンプの質も高くて、ひとつひとつのエレメンツを丁寧に演じているように見えました。冒頭の3連続ジャンプも綺麗でしたし、それが4回転ジャンプに匹敵するくらいの点数でした。最後の最後できちんと自分の演技ができたバトルが優勝しました。このあたりは、滑走順も大きく順位に影響してくるんだなぁと思わせられたところでした。
 LIVEだったのでどきどきしながら観ていました。女子はゴールデンタイムだったので結果だけ先に知ってしまってから観ましたが、男子は深夜でも中継だったのでどきどきしました。エキシビションは月曜放送なんですね。これは観ないと。真央ちゃんのケガはもう大丈夫かなぁ。