コクリコ坂から。

コクリコ坂から [DVD]

　地上波で放送されていたので、始めてみました。
　「耳をすませば」系のジブリなのかなと思っていたのですが、ちょっと違ってた。
　全編明るいジャズの音楽の中で進んでいくので、暗い気持ちにならずに楽しめたのはよかったと思います。海の描き方がポニョのときとまったく違っていて、監督が違うとこうも違うものなのかと思ってしまうほどでした。
　切ない恋心というわりには、結構、最初から最後まで「明らかな」感じの恋でしたし、「安っぽいメロドラマ」風の実は兄妹疑惑は、とってつけた感があったかもしれないなぁ。二人が自転車に乗って坂を下っていくシーンが一番好きでした。もうちょっと切なさ全面に押し出す感じだったら、どきどきできたのかな。学生闘争みたいに描かれていたので、私には年代が合わないし、ぽかんとしてしまいました。あのあたりの熱さっていったいどれくらいの年代の方を意識しているんだろう。時代設定が微妙すぎて、どの層ターゲットなのか、わかりかねます。
　「ゲド戦記」は原作ファンだったので失望が大きすぎましたが、今回は原作を知らないので、これはこういうものなのかという感想どまりです。