グランプリシリーズ。

 NHK杯、カナダ大会、中国大会と3試合が終わって、日本人上位選手の今季プログラムが出揃いました。オリンピック空けの年なのと、採点基準が変わったため、演技もかなり変わりました。
 男子は4回転に挑む人が増え、ショートプログラムに4回転を入れてくる選手も(しかも4回転2回とかも…)出てきたので、ものすごく見応えがあるものになっているなぁと思います。女子は3回転−3回転が増えるんじゃないかと思っていたのですが、意外にもまだ序盤だからなのか入れてくる選手は少ないようです。シーズン後半になるとどの選手も入れてくるような気はします。
 日本の男子選手は高橋選手も織田選手も小塚選手もとてもいい演技。今年からシニアデビューした羽生選手も4回転を決めてきてまたライバル争いが激しくなりそうです。小塚選手はジャンプに安定感が出てきたこととなにかスケーティングにも色気みたいなものを感じるようになりました。幅が出てきたのかもしれないなぁと思いつつ、これからが楽しみです。
 安藤選手は後半に5つのジャンプを入れる構成にチャレンジ。鈴木選手は情熱的なステップ、村上選手は元気いっぱいの演技…とこれからもとても楽しみ。女子のショートは採点基準が変わったので60点を出すのが難しいように思います。一つの目安は60点なんじゃないかなぁ。
 全体として回転不足をすんなりとられるようです。結構な割合で<がついています。あとはやっぱりすっきりしない採点があるんだなぁということ。カナダ大会を見ていて男子の結果はどうしても納得がいきませんでした。それほどまでに点差がでるものだとは思えないんです。だから、まだまだやっぱりオリンピックまでと同じようなあまりよくわからない採点が出ることもあるのだろうと思います。
 浅田真央さんはジャンプ矯正中。今年の前半は結果を出すことがとても難しいと思うので、全日本までに間に合わせてくださるといいなぁと思っています。やっぱり世界選手権での真央さんはどうしても見たいところなので、12月まではじっくり練習されて、また笑顔が見れることを願っています。