ブラジルGP決勝。

 今季も残すところあと2戦。チャンピオンシップ争いも脱落者が出てきた。ブラジルではタイトルは決まらず、コンストラクターズがレッドブルで決定したのみ。レッドブルは予選では鉄壁だったし、この結果には納得。ブラジルGPは予選で大番狂わせのポール。まさかのヒュルケンベルグ。雨が上がるタイミングの問題だったとはいえ、ルーキーがポールというのは驚きだ。そして、このヒュルケンベルグがこの決勝でも随所にいろんなことを演出することになった。
 スタート、あまり混乱はなかったが、ベッテルがトップに。しばらくしてウェーバーヒュルケンベルグオーバーテイクアロンソもと続いたのだが、ハミルトンはかなり手こずって、その間に後続のマシンが次々と数珠つなぎになってしまった。まさに動くシケイン。予選にはまっただけなので、実力的にペースの遅いマシンがいるとこういうことになったりする。ハミルトンが手こずっている間にバトンが早々にピットイン。続いてマッサ。この辺りはプライムタイヤのレースペースを見るための応援要員か。ようやくヒュルケンベルグがピットインしてハミルトンはペースを上げる。前の3台は悠々。特にベッテル、ウェバーはタイヤもいたわりが効いてペースがかなりよい感じ。ミハエルとロズベルグもピットインを遅らせてまきかえしを狙う。ミハエルが先にピットインしたが、ロズベルグはステイ。これが順位を上げるポイントになった。ベッテルウェーバーの間が徐々に縮まって2秒圏内になり、面白くなってきたと思ったところで、リウッツィが激突。SC導入。
 この間にハミルトン、ロズベルグはピットインでタイヤ交換。この交換がごちゃごちゃしてしまって、ロズベルグはかなり時間がかかった上、もう一度ピットストップすることに。あぁ、なにやっているんだか…、ポイントがなくなってしまうと思っていたが、ここは周回遅れとそうでないものの違いが効いたのか、ミハエルとの順位が入れ替わっただけで、ダメージはなかった。でも、こういう混乱で何度かポイントを落としているのだから、どうにかしてほしいところ。
 リスタート後は追随を許さないペースでベッテルが速い、速すぎる。ごちゃごちゃごちゃごちゃした10位以降の隊列にひっかかってしまったロズベルグはなかなか前に出ることができず、バトンを追いかけることはできなかった。ミハエルはロズベルグを前に行かせたようだ。周回遅れのマッサがロズベルグの前に出ていたりしたが、あれはいいんだろうか。周回遅れのマシンが越したところで、またブルーフラッグになるだけなのに。ということで最後までなんだかごちゃついたレース。ヒュルケンベルグスーティルがかなり長い列を作ってしまったことが原因だと思う。8台を次々に周回遅れにしないといけないとか、なんだかとんでもない。
 チャンピオンシップはアロンソ有利、ウェーバーベッテルと続く。ハミルトンは実質チャンスなし。バトンは圏外ということになった。ロズベルグクビサの前になったが、マッサとの差は13ポイントもあるので、ちょっとこれ以上は難しいかもしれない。結局はあの雨の韓国GPのリタイアがかなり大きく響いてしまったということなのだろう。最後までロズベルグクビサのポイント争いは続くようだ。次回は最終戦、アブダビ