モナコGP。

 今年もモナコにやってきました。24台のマシンで戦うモナコ。ルーキードライバーもいることだし、荒れるだろうと予想していましたが、SC4回というのはさすがに想像以上でした。とにかく予選が大事なモナコ。クリーンラップをとるために、クビサは早めにでていいタイムを刻んでいました。映像にもクビサしか映らなかったので、クビサがトップなのかと思いきや、いきなりのウェーバー。かなりの速さを見せつけてトップタイム。アロンソフリー走行でのクラッシュで予選に出られなかったのは残念でした。
 23台がコースでアロンソピットスタート。いきなり一周目でニコ・ヒュルケンベルグがトンネルでラインを外してクラッシュ。いきなりのSC。その間にアロンソがピットインしてタイヤをチェンジ。今回のハードはたれがないようなので、そのまま走りきってしまえるらしい。このSC中にジェンソン・バトンのマシンから白煙。人為的ミスによるものとのこと。
 レース再開。見所はなんといってもアロンソがどこでオーバーテイクするのか。マシンは相当ポテンシャルが違っていても、抜きにくいこのコースのどこで抜くのかなぁと思っていましたが、トンネル出口のシケイン付近で次々にパスしていきました。今年はシケインの席がかなりお買い得だったのではないかと思います。あれだけ見れれば最高でしょう。19周目で次々にピットイン。バリチェロに抑えられていたミハエルはピット作業効率の良さでバリチェロの前に。そして、ロズベルクは前が開いたことでファステスト連発。かなり順位があげられるのでは?と思っていましたが、意外にも小林がリタイヤしたことでそれはなくなってしまいました。ウェーバーに前をふさがれたのが痛かったなぁ。タイミング違ってたら、4位とかあり得たと思うんだけど。
 そのあとはウェバーの良さだけが光ってました。ベッテルは後ろのクビサを牽制するので精一杯の様子。バリチェロのクラッシュ、マンホールのフタ、チャンドックトゥルーリの事故で3回のSCが入りましたが、それでもウェーバーはそのたびに2位のベッテルに差をつけていたので、完璧な走りだったと思います。
 最終周でSCがピットに入り、ピットロードからフィニッシュラインまではレースとのこと。でもほんのちょっとの距離だから、オーバーテイクはあり得ないと思っていたのですが、ミハエルがやりました! しかもアロンソ! いきなりのことでえぇ〜!!と思ったのですが、一瞬でも隙があれば抜くというのはF1では当たり前なので、ミハエルすごい!と思いました。・・・しかし、その後の審議でミハエルにペナルティが。なんだ、なんなんだ?? レース再開されたわけじゃなかったの? どういうこと? 裁定によれば、SCのままレース終了したとのことだったけど、SCはインしたよね?? 疑問残りすぎの裁定。