上海GP決勝。
なぜか上海はいつも予選からリアルタイムで見ているのですが、昨日の予選ではブリジストンのウェットタイヤに苦しみつつも、ミハエルが6位でした。アロンソがちょー余裕のポール。他のチームよりも1秒以上早かったので、レース中もそんな感じなんだろうと思ってました。
そして、決勝。ドライコンディションを予想していたのですが、意外にも雨。雨自体は止んでいてもコースには川ができるくらいのウェットコンディションでした。こうなると昨日の予選どおりアロンソがぶっちぎりなんだろうなぁと思っていましたが、結果はそうはならなかった。なんだかミラクル起こったみたいですよ。
スタートはやっぱりアロンソが速くて、随分後続を引き離していました。ライコネンが大外からするする上がっていったのを除いては大きな変動はなし。ミハエルは6番手のままでしたが、じりじりと前を走るバリチェロを追い込んでいきました。アロンソ、フィジケラ、ライコネンの3人とその後ろのバトン、ミハエル、バリチェロまでは相当のタイム差があったので、ミハエルが追いかけるのは難しいのではないかとこの時点では思っていました。最初にピットに入ったのはバトン。それまでいいペースだったのですが、タイヤがかなりすり減ってしまったらしくて、ピットイン。それから数周はタイヤの温度も上がらなかったのか、苦しいペースで走ってました。バリチェロはタイヤ交換なしだったので、そんなにペースは変わらなかったかな。そして、ルノーもアロンソ、フィジケラとピットインしたのですが、ここでアロンソに異変が。ものすごくペースが落ちたのです。みるみるうちにフィジケラとアロンソの差がなくなり、ミハエルとアロンソの差もなくなり…。フィジケラがアロンソを越した後、すぐにミハエルに抜かれてしまいました。コーナーの立ち上がりで抜かれるなんてあり得なそうだったのに、どうしちゃったんでしょう。タイヤを変えたことが原因だったようですが、難しいんですね。そのあと2回目のピットインでは、次々に各車、ドライタイヤに履き替えていきました。先行して履き替えたクビサは失敗してしまいましたが、次のロズベルグ、バトンともまぁまぁのペースだったので、ドライタイヤ一色に。ここでミハエルはまたも神業。先にピットインしたミハエル。1周遅れでピットインしたフィジケラ。タイム差があったので、ピットアウト後の順位は変わらなかったのですが、ドライタイヤ一週目の難しさもあって、最初のコーナーでのフィジケラのミスの隙にあっさりと交わしました。ミハエルトップです。
まさかというような展開に唖然。それからのドライコンディションではアロンソが猛追。ものすごいスピードで追い上げ、フィジケラを交わして2位まで来ましたが、それが限界でした。そして4位争いが混沌。ラスト1周まで、ハイドフェルド、バリチェロ、バトン、デ・ラ・ロサはほとんど差のない状態でした。バトンは自らのミスでコースアウトしてデ・ラ・ロサに先を行かれたのを、すごい勢いでリカバーして、この順位になったのですが、ラスト1周で波乱。ハイドフェルドを追い越そうとしたバトン。そしてそのバトンをよけようとした佐藤琢磨がハイドフェルドの前をふさぎ、そのハイドフェルドにバリチェロが激突。そして、その外を走り抜けていったデ・ラ・ロサ。ということで、チェッカーのときにはバトン、デ・ラ・ロサ、バリチェロ、ハイドフェルドという順位になってました。さて、この混乱。やっぱり審議対象になってしまいました。誰もそんなに悪いことはしていなかったので、仕方ないことだったのかなぁと思ったりしましたけど、ハイドフェルドはかわいそうかな。
ということで、俄然面白くなってきたタイトル争い。とうとう、ミハエルトップに立っちゃいましたよ。鈴鹿は盛り上がること間違いなしですね。20周年だし、タイトル争いは面白いし、ホンダもスーパーアグリもあるし、来年は富士だし、いろんなことを思いつつ、来週の鈴鹿、ばっちりテレビ観戦します(笑)