上海GP決勝。
F1中国、上海GP観戦日記。なんだかいろんなことがあって、起こって、そしてBARにとってはよいレースだったというのが第一の感想。上海のコースはすごく長いストレートが2箇所あるので、そのストレートでのスピード感と勝負がみどころだったと思います。佐藤琢磨さんは18番目スタート。スタートは後方の琢磨さんのスタートばかりを注視していたので、よくわかりませんでしたがルノーがよかったようです。BARは相変わらずスタートが出遅れ気味。琢磨さんはいいところを突いて14番目まで上昇。序盤は、ポールを取ったバリチェロにキミがぴったりくっついている展開で、そのあとをバトンが追いかける展開でした。赤いフェラーリにぴったりくっついて離れないマクラーレンの黒いマシンが不気味でした。ピットストップを終えて中盤になるとバリチェロとキミ、バトンの3人で首位争い。いつのまにか琢磨さんも6位まで上がってます。どうなってこうなったのかわからなかったのですが、それだけのスピードで走ったということなのでしょう。いつもながらにちらりとも国際映像に映らないので、琢磨さんの勇姿は今日も見れませんでした。ここでラルフとクルサードとの接触があり、わにゃわにゃとしているうちにバトンがキミを抜いていたようです。解説の方も「はて?見間違い?」というような発言をされていたくらいよくわからなくて、この辺りで見ている私も混乱。どうなっていつのまにかバトンが2位になっていたのかは、映像で確認することはできませんでした。たぶん、このレースの中で1番のポイントはそこだったと思うのですが、なぜ、見れない! あとはバリチェロは単独でするする走っていて、バトンは最後の最後までキミに猛追撃をうけていて、なんとかそのままフィニュッシュ。琢磨さんも6位入賞です。18番目からスタートしたことを考えると琢磨さんもきっちり仕事をこなしてこられて、BARにとってはよい結果になったと思います。ルノーから走ったビルヌーブは結局、11位。やっぱり1年のブランクは大きかったようですね。ウェーバーとビルヌーブとの対決もありましたが、結局抜けず終いだったようですし、日本GPもルノーはビルヌーブで来るのかどうか疑問です。ケガ明けのラルフも途中の追突事故でリタイアでしたし、復帰レーサーにとっては厳しい結果になりました。
さて、エンジン交換により20番目、ピットからのスタートとなったミハエル。王者が20位からどこまで上がってくるのかも注目されていましたが、ミハエルにとっては厳しいレースでした。追い上げている最中でスピン。白煙を上げながらもコースに戻ってレースを続けていると、タイヤの故障…。結局12位という結果でした。でも、ミハエルらしいところも随所に見られました。ピットインの周回だったにも関わらず、1台でも抜く姿勢。ビルヌーブを抜いたときはなんだかすかっとしました。ピットインの周回であれだけ果敢に攻めの姿勢を貫けるということがすごいなと思います。そして、最後の最後でファステストを出して、上海GPに名を残しました。どんなレースになっても果敢に攻めて、その速さを見せることって誰にでもできることじゃないし、それだけの闘志を持ち続ける精神力がすごい。ミハエルのすごさってテクニックだけじゃなくて、そういう精神面にもあるのだということを感じました。そして、やっぱり今年のフェラーリはものすごく速すぎるということも。