LOVERS。

LOVERS [DVD]

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 「LOVERS」を見に行ってきましたよ。チャン・ツィイーは今1番好きな映画女優さんなので、チャン・ツィイーが出演している映画はスクリーンで見に行くと決めているのです。次は木村拓哉さんも出演されている「2046」ですね。楽しみ〜。こんな連休の最中に映画館は、すごく混んでいるだろうと思っていたのですが、意外にピークは過ぎたのか余裕でした。まぁ、田舎だからね、映画館に行列ができるとか、公開初日でもありえないから(笑)人気ありそうなのは、「バイオハザード2」と「ヴァン・ヘルシング」のようでした。以下はネタバレになるので、初めての続きを読む機能を使ってみます。
 「謀」と書いて「LOVERS」! アクションと恋愛がしっかり見れる構成だったので、満足でした。金城武さんが日本語以外の言語を話しているのを見たのが、初めてだったので最初だけは「日本語じゃないよ」と違和感を覚えました。ストーリーの説明はできないので、それは他のページに譲るとして、私が個人的に好きなところを勝手に挙げたいと思います。
 まずは、最初から魅せられました。いきなり舞ですよ、舞。最初に見せた舞は、青系統のお洋服でその袖の色といい、衣装が少し肩から落ちているがために見えるその背中の艶かしさといい、まずはチャン・ツィイー素敵!と思わせました。そして、衣装を変えて次の舞。これはアクション込みのシーンだったのですが、ピンク系のお洋服とドラに描かれている牡丹の色と、とても調和していてその激しいアクションのわりにはかわいらしい感じがしました。でも、すごいよー、袖でドラを打つってカッコいい!しかもその空中での華麗な見のこなしはどうなんですかっ!ラストまで見てもこのシーンが一番お気に入りだったです。
 次は竹林シーンですね。武侠モノで竹林シーンは付き物なのですが、それにしても、敵も敵で簡単に竹に登るし、竹を切っては投げ下ろしてくるし、竹を渡るし(笑)すごかったです。CGなんだろうなと思うのですが、それにしても後から振るように刺さっていく竹はすごかった。それにしても飛刀とはよく行ったものです…。あのグループの人は全員が全員、あんな神業的な短刀投げができるのだろうか。何かに弾いて敵を打つとか、ブーメラン状に投げるとか神業っぽいのですが。スローモーションで刀の飛ぶ道を追っていくので、速さというよりは追撃ミサイルのような気持ちで見てしまいました。
 でもって、あとは全編に渡って、吐息が色っぽかったです。その息遣いにやられるよ…ってくらい熱い吐息満載でした。その吐息の熱さが全体として恋愛を盛り上げていたように思います。最初は男が誘惑して止められて、次に女が誘惑して止められて、違う男に誘惑されて…。とにかくかなりラブなシーンがあるのですが、盛りあがってきたかなと思うところで止められるので、ヤキモキしてしまいました! でも、ラストはかなりすごい展開になってしまいましたね。演技か本気かって、ほんと途中まで2人ともその微妙なところにいたのだと思う。だけど、気が付いたらかけがえない人になっていて、それがたった3日だったとしてもかなり濃密な時間だったので、あのときの気持ちに偽りはなかったのだと思う。迷って、止まって、引き返して、抱きしめて。引き返したときに、気持ちなんて決まってた。そのときに気持ちも本物になってた。どんなに好きでも手に入れられないもの。どんなに好きでも一緒にいられない心。いろんなものが重なって、白い雪の中に埋もれていったのだと思うけれど、3人とも自分の愛に正直に行動した結果だったのかなと思います。
 映像もとても色使いが綺麗でした。紅葉の赤や黄色も竹林の緑も雪の白も。自然の中の色なのにあまりに鮮やかなために、だからこそ艶かしくもあり、生々しくもあった気がします。そして、今回も衣装の和田さんにはやられたなーってくらいの素敵な色を見せていただきました。舞のシーンの青の衣装とラストの萌葱な色が特にお気に入りです。金城さんの着ていた青系の色も闇に映えて綺麗でした。
 頭領は結局誰だったのかとか、あの後どうなったのかとかかなーり気になりますが、チャン・ツィイー好きとしては満足できる映画でした。とにかく出番多かったのでよし!