ハンガリーGP決勝。

 まずは、F1、ハンガリーGPから。佐藤琢磨さんは3番グリッドからのスタートだったのですが、スタートでアロンソにするっと抜かれてしまい、コーナーでもいろいろごちゃごちゃしていて、最終的に1週目で8位になってしまいました。この1週目さえなければ、あとはもっといい順位だったかもって思ってしまったのですが、1週目が遅くなった理由は、汚れた路面を走ったためにタイヤの状態がよくなかったのだとか。でも、それからの巻き返しはよかったと思います。マシンにはパワーがあったと思うし、最後までちゃんとポジションを下げずに走りきって入賞でした。中盤から終盤にかけては、ずっとピッツォニアとやりあっていたのですが、抜かれるという気はしませんでした。それにしてもピッツォニアと琢磨さんはこのごろよく競っている気がします。この前は抜かれたんだよね…。悔しかった。BARのピット作戦も今回も上手くいって、順位を上げることができたのはよかったです。最後のピッツォニアのピットインでは、抜かれるかな、抜かれるかなと思ってはらはらしましたが、ピットレーンが込み合っていて、時間がかかったためかろうじて、前をキープ!!ありがとう、ジョーダン! ミハエルとバリチェロフェラーリ2台はスタートから独走状態で、なんの争いもありませんでした。琢磨さんまで周回遅れにされてしまった…。それにしても際立ってフェラーリは早かったです。このハンガロリンクフェラーリコンストラクターズ・チャンピオンシップが決定しました。当然といえば、当然の結果ですね。ほんと安定しているというか貫禄勝ちというか、まったくマシンの不調とかない整備力もチーム力も、そしてドライバーもいまは突出している気がします。
 ハンガロリンクは抜きにくいコースのようですが、今回はタイヤの重要性がわかってきました。ブリジストンタイヤはこのコース用にタイヤを作ったらしいですが、ばっちりだったようですね。金曜日のフリー走行の重要性が私にはまだわかりませんが、マシンとタイヤといろいろレース場や天候に合わせて、調整にする作業があるのですよね。タイヤ選択って硬めか柔らかめかくらいにしか思ってなかったですが、それがレースにかなりの影響を与えることがやっとわかりました。琢磨さんの1週目も汚れた路面を走ったために苦しくなったのだし、タイヤってすごく重要なポイントなんだなぁとちょっとわかってきましたよ。まだ、タイヤのたれ?というのがなにかわからないので、もうちょっと勉強します。BARの来季ですが、ビルヌーブの復帰という情報があるようです。どんな方か存じないのでコメントもできないですが、この問題もはっきりしてくれるとレースに集中できるので、ベルギーまでにはなんらかの答えがみえるといいなぁ。
 次にオリンピック柔道!内柴選手、金メダルです!! 技が多彩な方と伺っていましたが、巴投げや肩車っぽいのとあまり見ない技もばしっと決まって、すごかった。巴投げってあまり実践向きでないのかと勝手に思っていたのですが、ああやってかけると強力な技として使えるんだと感心してしまいました。捨て身な技なので、不用意にかけると寝技に持ち込まれたりと、かけるのが難しいのではないかと思っていたのですよね。金メダルと決めた決勝戦の技は、解説の方がコメントに窮しておられましたが、確かになんなのでしょう…。すごくタイミングと決めがよかったのだと思います。運も味方につけちゃうのも実力です。内柴選手は試合前の集中力がすごかったと思います。だからこそ、頂点に上り詰めることができたのだと思いますし。本当におめでとうございます。そして、横沢選手は惜しくも銀メダルでしたが、準決勝のサボン戦がすごかった!試合終了間際の袖釣り込み腰!!一本ですよ!!すごかった!!思わず、きゃーって叫んでしまったほどです。あのどきどきする瞬間が柔道みてて、1番気持ちいい瞬間なんですよね。その興奮を呼び覚ましてくださったのは、横沢選手の最後まで戦い抜く姿勢なのです。それが柔道のいいところで面白いところ。ほんと、いい試合を見せていただいてありがとうございます。また、4年後、磨きを掛けた横沢さんが拝見できることを楽しみにしてます。
 今日の柔道は高熱のため高松選手が敗退され、日下部選手も敗退ということで残念な結果となってしまいました。オリンピック…4年に1度だからこそのむずかしさがありますね。