◆騎士物語。

 帝国劇場にナイツ・テイルを観にいってきました。
 台風が近づいていたので、朝一の電車で東京入り。まだ台風が来る前に東京についてしまえ、作戦でした。無事に幕があがってわくわく。
 これから長い公演の始まりなので、ネタバレ含む感想は隠しておきます。
 シェイクスピアで、一人の女性を二人で取り合うということから、なんとなく重たい劇を想像しすぎていました。なので、ちょっと雰囲気違うなぁって感じたというのが率直な感想です。SHOCKではないとわかっていたのだけど、なんとなくフライングがあるんじゃないかとか、派手なアクションがあるんじゃないかとか思ってしまっていたのもダメなところで…。素直に楽しい舞台を見る気持ちになっていたら、もっと楽しかったのかなと自分で反省しています。私の中で勝手に想像したナイツ・テイルが大きくなりすぎていた…。
 ストーリーとしては、騎士としてまっとうに生きたいけれど、なんだか不思議に騎士とはこういうものだというものに縛られている二人が、女性を愛し、自由な生き方を見つけていく。女性は男についていくだけの存在ではないというテーマに思えました。だから、ちらっと見ただけの姫に恋い焦がれる二人の騎士を、もっとバカな奴だと思ってもよかったし、今の感覚でそれはおかしいよねと思ってもよかった。笑い飛ばしてよかった。
 全体として、主人公お二人の歌と、後半の殺陣部分が見どころ。姫役の方がすっごく歌がうまくてびっくりしていたら、元宝塚のトップスター! さすがの存在感でした。そして、井上芳雄さんはさすがにミュージカル界のスター。その舞台での存在感や歌や声の響き方はほんとうにかっこよくて! その中での光一さんの歌やダンスは、存在感がありつつも、群衆だと紛れてしまう部分もあったので、それはこれからどんどん輝きを放っていくのかなって思っていました。後半の殺陣部分は、動きがキレていてさすがすぎたけど。もっとダンス部分は見せ場があってもよかったのかなって。
 とにかく、カンパニーの仲の良さや井上さんとのコンビがみていて楽しかった。この二人が対立するなんて!と思っていたら、あんまり対立してなかったし(笑)お二人仲良くケンカしている方がみていて楽しいですしね。男二人のいとこ同士がきゃっきゃしているのを、もっと楽しむべきだったな(笑)
 ということで、初見の舞台、楽しんでみました。やっぱり見る側の楽しむ姿勢は大切。心の持って生き方はこの舞台に関しては、とにかく楽しむ!です!