イギリスGP決勝。

 雨が残っている路面と乾いている路面が混在する微妙な路面からスタート。偶数側が意外に乾いていたようで、スタートでベッテルがトップに。水煙を上げて走る数周。どうもDRSは3週目でもオッケーが出なかった模様。ハミルトンが後方から追い上げている。シューマッハが小林に追突し、ピットイン。そこでドライタイヤを選択。このシューマッハのタイムがよくなってきた11週目くらいから、上位勢もドライタイヤに変更。
 フェラーリはなかなかタイヤがあったまらずにハミルトンにしてやられていたが、後半強さを取り戻す。アロンソがハミルトンをパス。次のピットストップでベッテルリアタイヤがスムーズに装着できずに、ロスが生じてしまい、同時にピットインしていたアロンソがトップに。こういうことでベッテルの連勝が絶たれるとは思ってなかった。ハミルトンとベッテルが2番手争いを激しく戦う。なかなかの見応え。ベッテルは早めにピットに入る作戦に。これで後半タイヤが厳しくなってしまった。バトンはピットストップの際に右フロントの締めができていないままに、走り出してしまい、リタイアに。バトンは母国グランプリはなかなかいい成績が残せないようだ。
 アロンソはトップで貯金もあって悠々。2番手はベッテルで3番手はハミルトン。ハミルトンはガソリン切れのおそれがあるため、燃料セーブモードに入ったため、4番手のウェーバーに抜かれる。その後、最後の周回までベッテルウェーバーの攻防もあったが、結局、チームオーダーが出てバトルはストップ。この命令にウェーバーは不服のようだ。ハミルトンとマッサも最終週の最終コーナーまでもつれる。マッサが抜きにかかったが、止まりきれずにコースアウトしてハミルトンがなんとかポジションを守った。こういうところ、マッサは抜ける気がしない。あまりアグレッシブさが感じられなくなってしまった。
 まさかのアロンソ優勝。ものすごくうれしそう。フェラーリは1勝もできないかと思っていたので、ピットミスとはいえ、このチャンスをものにできたのはすごい。
 ロズベルグは6位。これが最高順位だと思うのでこれ以上は望めない。その上とのタイム差がありすぎる。スタートでポジションを落としてしまったのが最大の原因だとは思うが、そのあとはうまく走り続けていた。ペレスが再三にわたって仕掛けていたようだが、ストレートスピードでうまく交わしていた模様。タイヤに厳しいメルセデスが2ピットで走りきれたというのも収穫か。もう少しタイヤに優しいマシンでないと上は望めないと思っていたから、いい方向ではあると思う。今年は上位3チームを食うことはなさそうな雰囲気。7位最高というのも悲しいけれど、それが現実か。とりあえずルノーチームにだけは勝ってほしいなぁ。