ベルギーGP。

　スパのお天気は気まぐれ。予選も決勝もいつ雨になるかわからない状況だったので、最初から最後まで緊迫感があった。高低差の大きいオールージュは中継でみていても圧巻。あの場所を駆け上っていくマシンを見たいと本当に思ってしまった。暑いときには木陰で観戦する姿も見られるベルギー。すごく魅力の多いサーキット。
　予選はウェバーがトップタイム。最後の最後で凄いタイムを出してきたハミルトンがフロントロー。雨でいろいろあったがそんなに大番狂わせはなかったように思った。決勝。始まる前から雨が降りそうな気配。開始１０分後に雨という情報も入っていたのに、意外に早く雨が落ちてきた。スタートはエンジンストールしたウェーバーが大幅に後退。ハミルトンがトップ。雨の影響もあってか、バリチェロがアロンソに追突。ここでレインタイヤに履き替えたアロンソだが、あまり雨がひどくならなかったためドライタイヤに戻すことに。
　SCが入ったが早めに抜けてリスタート。ハミルトン、バトンの1-2。クビサとベッテルは激しい攻防を見せている。そのまま周回を重ねるごとにハミルトンとバトンの間が開いていき１０秒近くに。バトンのタイムが上がらないため、後続マシンが連なっている状態。ベッテルがバトンに仕掛けたが挙動を乱して、バトンの横っ腹にガツン。ここでこういう展開？！　バトンはリタイア。ベッテルは順位を大きく下げた。ベッテルはこの後、この失敗を取り返そうと懸命だったのだが、リウッツィをなかなか交わすことができず、結局仕掛けたときにリウッツィのフロントを破壊してしまいことになり、ベッテル自身もリアタイヤのパンクで散々な結果に。
　徐々に雨が降りそうな天候に。あまり戦闘力のないメルセデスの２台は雨待ちの状況。ここで雨が降らないと小林に抜かれるということもあり、雨ふってくれ〜！と願うしかなかった。ようやく雨。さっさとタイヤ交換にいくメルセデスさんたち（映像なかったのでわからなかったがたぶん）。前の４台は運悪くピットインを逃したのでゆっくりめの走行でもう一周。ようやく入ったがクビサがきちんと止まりきれなかったので、ウェーバーに抜かれてしまう。アロンソの単独スピンでまたもやSC。雨がひどくなってきているが、インターミディエットタイヤで耐えるみんな。ロズベルクがリスタートでシューマッハを交わして６位に浮上。どうも小林も交わしたらしい。
　荒れ荒れだったがハミルトンが優勝。かなりうれしそう。昨年までは荒れたドライビングで好きになれなかったが、今年は悪役をシューマッハに譲ってしまったのと、あまりに映りすぎるハミルトンパパがいなくなったことから、ハミルトンに対する感情はかなり変わってきた。やっぱり才能あるドライバーだと思う。ベッテルは今回はやんちゃしすぎで、またもやポイントを逃した感じ。このあたり、まだ彼にはチャンピオンを狙える何かが足りないのかもと思ってしまう。ロズベルグは６位で上出来だったとは思うが、クビサにポイントリードされたのは悔しい。今回はかなり差も感じてしまった。