ヨーロッパGP。

 このレースの全部がSCにやられたようなそんな決勝。バレンシアの市街地コースは抜きにくいことですでに有名になっているので、あまりレースとして期待していませんでした。だけど、なんだかなんだかな結果になるとも思っていなかったので、考えさせられます。
 スタートでウェーバーが出遅れ。9位まで順位を下げてしまいます。ベッテル、ハミルトンの順。早々と9周目くらいでニコ・ロズベルグがタイヤ交換。続いてウェーバーもタイヤ交換。このあと、ウェーバーコバライネンを抜こうとしてリアに追突。空中に舞い上がる大クラッシュ。ここでSC。
 このSCがこのレースの全部でした。ハミルトンがSCを抜いたり、SC中の制限速度違反がかなりレース後半になってから発表されたりしました。クラッシュはものすごいものでしたが、ドライバーのウェーバーにケガがなかったのは良かったです。アロンソはSC前は3位だったのですが、SC後にはかなり大きく順位を下げたので謎に思っていました。他のマシンと違ったタイミングでタイヤ交換したシューマッハもピットレーン出口で赤信号になってしまい、かなり順位を落としました。このあたりもロズ・ブラウンの戦略とは食い違いがあったようです。このあとシューマッハはほとんどテストのような状態で走り続けていました。
 小林は1人だけタイヤ交換せずに走り続け、これが7位という結果になりました。いいペースで周回を重ね、最後の最後にはアロンソブエミオーバーテイク。最終コーナーで仕掛けたあたりはやるなって感じです。優勝はあまりにも順調すぎて画面に映らなかったベッテル。その2位はペナルティを受けたにもかかわらず、まったくペナルティになっていなかったハミルトン。この結果はちょっと私も疑問。
 メルセデスはマシンのアップデートが上手くいかなかったこともあり、この結果は仕方ないと割り切るしかないです。ロズベルグは中盤からブレーキ問題を抱えていて、最後まで走りきってポイントが1点とれたことはいいことだと思います。ルノーとの差が広がってしまったことはちょっとこれからにも影響しそうで辛いところなんですが。今回はなんだかいまいち楽しめないレースになってしまって残念でした。