マレーシアGP決勝。

 数日間、書くのを忘れていたので、すっかりいまさら感が漂う話題ですみません。
 マレーシアは決勝も面白かったけど、予選も面白かった! 予選だけで満腹感があった。雨が演出したというと今回もそうなんだけど、最初に出なかったマクラーレンフェラーリはなにをしているんだ?と思うような展開。予選Q3では赤旗中段の後の再開で、ほとんど残り時間もない中でウェバーがインターミディエットで勝負してくるとは思わず、しかもそれがどんぴしゃ!なにかすごいものを見ちゃったという感じ。Q2でのミハエルの走りもさすがだと思えたし予選は見応えありました。
 さて、決勝。スタートでかなりすべてが決まった気がした。フロントローのロズベルクの滑り出しがいまいちで、ベッテルがものすごくいいスタートでチームメイトのウェーバーとサイドバイサイドののちにトップに立つ。一番スタートで順位を上げたのはハミルトン。ごぼう抜きってこういうことかなと思うくらい上手くスタートができたし、しかも直線だし。そういうふうに前が開けることもあるんだと思った。それからのレッドブルの2台は別格の走りだったし、死角もなかった。これがレッドブルの今の強さなんだと思い知った。3戦目で初1-2だけど、その前の2戦もとって当たり前のレースだったから、まだまだ序盤はレッドブル中心にレースが展開していきそう。
 ロズベルクがなんとか3位を死守。守ったというのが本当だと思う。クビサにかなり詰め寄られていたし、スーティルがハミルトンを抑えてくれてなかったら、ハミルトンに迫られていたかもと思うし、やっぱりメルセデスはまだ優勝するまでのチカラがマシンにはないんだなぁと思った。レッドブルとの差もすごく開いてしまって、その上を狙える状況にはなかった。でも、メルセデスになって初めての表彰台が3戦目で訪れたのは、すごくよかったし、スポンサーのことを考えてもマレーシアでの表彰台は値千金だと思ったりする。あまり映像には映らないけど、ロズベルクの走りは堅実だった。
 レースを面白くしていたのは、ハミルトンとアロンソ。ハミルトンは本当に攻撃的な走りでオーバーテイクを見せていたし、スーティルとの攻防はかなりの見応えが。スーティルが守りきったところが本当にすごいと思うし、それだけのマシンだと思う。予選で見せたあのピット入り口での2台並列からも意気込みがわかったし、今季のフォースインディアはひと味違う。アロンソはギアトラブルを抱えたままで、あれだけの走りができるのはさすがとしかいいようがない。最後の最後で無理をしてバトンとの攻防ののちにリタイアしたことは、チャンピオン争いにかなり痛手のように思えた。あのままの順位を守るべきだったと思うのだが、でも、アロンソからしてみればバトンを抜きたかったし、あのチャンスしかなかったという気持ちはよくわかった。アロンソが闘争心のある走りをしているのが見ていて気持ちよかった。
 アルグエルスアリが昨年と比べてかなり成長しているなぁと思えた。しっかりバトルしているし、走りにもなにか貫禄のようなものが見えたりする。新しいドライバーがたくさん入ってきたせいかもしれないが、1戦1戦かなりのことを学んでいるのだろうと思えた。アルグエルスアリは覚えたのだが、いまだに名前がうろ覚えなドライバーが数名。ヒュルケンベルグはカタカナ表記だと難しいなぁ。