レッドクリフ2。

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]

 お正月特番なテレビ番組に飽きて、DVDレンタル。ずっと見たかったこの作品から。とうとう最大の見せ場の火攻めシーン。前半は疫病の流行から同盟関係が危うくなり、なんだか険悪ムード。孫権の妹である尚香が敵陣にスパイとして潜り込み友情を深めていくシーンが癒しに。後半はずっと見ていて、どきどきわくわくする展開であっという間でした。すべてが周瑜孔明の策略だったとわかったときに、ぱあっと全部が開けて、まさに火のごとく曹操を追いつめていくのです。小喬は茶を入れる手が色気たっぷりで、ものすごい美人さんでした。
 後半もやはり主役は周瑜趙雲。この2人の友情が最後まで描かれています。周瑜孔明は友人というよりライバルといった雰囲気。どちらもそれぞれの策略をまた見事に自分の策略に役立てるほどの知能派ですから、気が置けない友にはならないように思います。最後もものすごいアップでしたが、とにかく怖かった。何考えているのかわからないので。孔明は軍師なので、戦闘シーンはめっきり出番がなく、その代わりに矢の下りが見せ場でした。
 関羽はますます出番がなくなってしまい、ちょっと残念。もっと活躍してほしかったなぁ。意外だったのは孫権が活躍していたこと。若様という雰囲気だったのが、途中から君主らしいなと思えました。曹操は最後の最後までいい感じに色気のある素敵なおじさまでした。あそこまで男っ気のある人だと、そのオーラというかフェロモンに引き寄せられてしまうのもわかるというか、漢詩を詠っているときなんてものすごい迫力だったし、あれだけの人をまとめあげてしまうあたり、やっぱりすごい人物なんだなぁと思います。
 戦闘シーンもかなりしっかり描かれていて迫力がありました。とにかくわかりやすい構図と展開で、難しく考える前に面白いと思える作品でした。