天使と悪魔。

 前作の「ダ・ヴィンチ・コード」は映画館に見に行ったにも関わらず、2作目を見にいくのをすっかり忘れていたので、レンタルしてきました。
 映画版はとにかく駆け足。4つの教会を辿っていく謎解き部分。ここが一番ラングトンの見せ場だったように思うのですが、このあたりがとても早かったので、謎解きという面白さが半減してしまったように思います。どんな教会や彫刻なのかわからなかったので、想像で補っていた部分はかなり映像で解消されました。意外に多いアクションシーン。ヘリでの爆発シーンはびっくりするような色づかいになっていて、まさに絵画のようでした。ヴァチカンの内部がどんなものかは知りませんが、かなり近代的になっている設定だったので、それに一番驚きました。
 カメルレンゴの純朴さとそしてしたたかさをユアン・マクレガーがとても上手く演じていたように思います。原作を読んだときには感じなかったような、まっすぐでひたむきな気持ちを感じました。そして、その若さ故に犯した罪もあまりにも大きかったのだと。
 アンビグラムも最後の1つが違っていたりして、原作ではそれが一番すごい!と思った点だったので、残念でした。映画版はちょっといろいろ早く展開しすぎている印象でした。もっとじっくり謎解きや驚きに浸りたかったかも。