◆トラウマ映画。

 ちょっとCS点けたら、1996年版の「八ツ墓村」が映った。豊川悦司の金田一ってなんだか印象にないな。私の中では、1977年版の「八ツ墓村」が強烈なインパクトすぎて、たぶん、その印象が大きすぎるのだろう。なんといっても、あまりに怖かった! 鍾乳洞シーンも怖ければ、双子のおばあさんも怖くて、もうその設定からしてあまりに怖かったのだ。この作品が私の中ではいまでも怖すぎる映画のナンバーワンだ。他の石坂浩二の金田一作品も怖かったは怖かったのだが、それはもうちょっと見る楽しさもあったように思う。大人になってからもう一度みたけど、やっぱり怖かったのだから、そういうホラー作品なんだろう。あの画面からでてくる、気迫というか重さというか、あの雰囲気は今の高画質ではつくれないものがあると思う。暗闇を暗闇のまま映し出しているからこその怖さだと思うんだなぁ。横溝作品はなんだかんだいって、結構好きかもしれない。