◆観相師。

観相師 ―かんそうし― (字幕版)

　なんとなく気になっていたけど、決め手がなくて借りてなかった作品。時間ができたので借りてきました。
　顔をみるだけで、その人の性格や考え方、贈賄までを言い当てることができる観相師が、王朝を揺るがす陰謀を防ごうとするというストーリーだったのですが、とにかく救いがない。なさすぎる。中盤まではあの狼のような悪人をぎゃふんと言わせてくれるのだろうと期待していたのですが、義理の弟があっさり敵の罠にひっかかって形勢逆転。そして、そのまま地獄のような展開に。とにかく息子はいいところが少しもなく、父を思いつつ目をつぶされ、射抜かれて命を落とすという、どうも納得できないような展開でした。
　最初のうちは顔をみるだけで、いろんなことを言い当てていく様が面白かったのですが、後半、どうしようもない気持ちになりました。でも、この展開だからこそ、してやられたなと思わなくもないのです。中盤まで退屈だったのに、終盤は終わりまで見ないと気が済まない状態になっていたのは確か。