◆二人が2人な理由。

 KinKi Kids Mコンサート大阪初日を私の記憶とともにお送りします。記憶ねつ造とか、妄想とかいろいろ織り交ざっていますので、ご了承ください。
 席は3塁側のスタンドでした。わりと正面に近い方だったので、Mの長い列の方の先端を後方にみるあたりでした。今回、本当にてっぺんまでお客さんが入っていて(いつも入っているのかもしれないのですが)、ペンライトがたくさん振られていました。
 まずはスクリーンにAから順番に文字が浮かび上がって、Mのところで中央のスクリーンが左右に開いて、2人がリフトで降りてきます。最初からいきなり「鍵のない箱」。私の位置だとスピーカーとお二人の位置がもろかぶりだったので、登場シーンが全然見えなくて、結構、がっくりしていました。しかも、リフトだったので、踊るに違いないと思っていた私は二重にショック。リフターからメインステージに下りてきますが、やっぱり踊るには時間がない。
スワンソング」ダンス有のバージョンです。もちろん、間奏終わりの「パーン!」ってところで肩を触るフリがあるのかと、双眼鏡を構えましたが、なかった気がします。サビの繰り返しでお二人が向かいあいましたが、意外にも客席からのキャーとか黄色い声はありませんでした。意外だ。
雨のMelody」続けてダンスナンバー。ダンスがオリジナルから変わっていたので、大好物のあの足の動きがなくなっていて、またもショックを受け(笑)、打ちひしがれていると2番はあの足の動きを見せていたので、双眼鏡を構えなかったことにショックを受け、なんだかいろいろ心の残りがある「雨メロ」でした。「愛のかたまり」しっとりパターン。イントロでキャーって声あり。このバージョンだとお二人の声のハモリがとても綺麗なので、見入ってしまいました。「雪が降ってきたよ」のところで上からと横でも雪を降らせて、気分も盛り上がりました。
 ごあいさつのMC 「明かりください」の声で明るくなるまで、雰囲気に酔いしれていました。Mアルバムの話をしたかな。さらっと短かったです。
 「このまま手をつないで」ステージ脇に移動。たぶんMの中心付近に移動したような気がします。そこから横に移動する、トロッコで移動。ここでカラフルな衣装の「ふぉ~ゆ~」がメインステージで踊っていました。この曲がかかるとなぜかコンサートが終わるような気がしてならない私。まだ始まったばかりだというのに。「Be with me」全面映像に覆われた新たなトロッコが登場。上の面に掴むことができる棒が5本くらい立っているので、そこをつかみながら移動していました。後ろまできたときに、演奏なしのアカペラで歌う部分があって、ものすごくここがいいです。KinKiだからこそできることだと思わせてくれる演出です。「恋涙」そのままトロッコで移動しながら歌います。いい曲なんだけど、わたしの脳内で「麺類」に変換されるのが怖い。
 「SPEAK LOW」メインステージの中段で。衣装をここで着せてもらうんだけど、剛さんはさっさと上がっていったのに対して、光一さんはじらしていて、後輩を困らせていました。剛さんだけギターで、その横に光一さん。いままでにないスタイルだったので、ちょっと戸惑ったのですが、シンメトリーでなくてはならない理由なんてないんだと思いました。剛さんがギターのコードを確認するために、うつむき加減だったのがちょっともったいなかった。「キラメキニシス」剛さんそのまま、光一さんはもう一段上段へ。華やかな光一さんのダンスの下にギターの剛さんが構えているのって、これも新しい。剛さんがマイクを引き寄せて歌う感じがなんか色っぽかった。
 「Rocks」ブラスが下りてきてみんなで歌う感じ。そのままの雰囲気で「Secret Code」このバンドとの一体感もKinKiのコンサートで好きなところです。ラストに剛さんの〆で火薬がどかんと音を立てて終わり。
 MCここから1時間弱。とりあえず、火薬に驚いた光一さん。しかもこの火薬の煙がもうもうとしていて、喉にくるので、火薬を変えてほしいとのスタッフに要望を出す剛さん。トイレに行く人続出で、3分以内に戻ってくるようにお客さんに話しかける。Mアルバムが噛みそうだという話と、Nになるとステージが使いにくいので、VとVに分けて回転したらどうかとか、Mの花道が良く見えるようにビジョンに映してくれたりとか、白く光らせてくれたりとか。
 Mで人気がある曲は「Want you」「Where is」なんだけど、今回「Where is」は歌わないとあっさり。剛さんのイヤモニが自分で探せなくなってしまって、光一さんがもっと左とか右とか言ってあげていたけど、それでもダメで光一さんが「あまえんぼか!」といいつつも、取ってあげていました。いちゃいちゃサイコー! そこからノーベル賞の天野夫妻のいちゃいちゃが気になったという剛さんの話。
 ここから剛さんのペンライト講座。ペンライトが2本ないとできない技ということで、2本買ってほしいという新手の商売かと(笑)2本を交差させたり、頭の前後で降ったり、歌舞伎ポーズもあって4種類。このあとの「ジェロマ」でやるのがよいとの話も。昨年の「Candle Night」でみんながペンライトを消したり点けたりして、一体感のあるものになったという話も。わたしもすごくよかったと思っていたんです。わたしはペンライト持ってませんでしたが(笑) 銀テープは取り合いをすると手が切れそうなので、半分に切って仲良くしてほしいとのこと。
 「ふぉ~ゆ~」を呼んだあとは「肋骨ミュージック」の話に。どうも肋骨を叩きながら歌うようなんですが、6人でやるとなんだか不思議な雰囲気に。リハーサルのときにやっていたようなのですが、その間、光一さんは壁をみていたらしい。MC中に一度立ち上がったのですが、そのあと自然に座っていくお客さんたち。もちろん私も座り直しました。これがKinKiファンだと確信(笑)
 衣装替え、赤くなった「Bonnie Butterfly」 ジャンプアップで登場。この登場、久しぶりじゃないかな。ダンスがかっこいい。「Want You」青色LEDノーベル賞)の棒が出現して、この棒に絡みつくような感じでのダンス。曲もいいけど、ダンスと演出もよかった。「Two of Us」たぶん、横に分かれていって歌っていたような。ここが一番剛さんが近づいてきた曲。横の花道が良く見えたので、そこにある歌詞モニターを双眼鏡で見てみた。かなり詳しい情報が書いてあり、『次は中央に移動』と動きまで書いてあったのでびっくりした。「せつない恋に気づいて」この曲はMの中央ステージ。「もう君だけは離さない」中央リフター。Mの中央にはいろんな仕掛けがしてあるんだなぁと。天井付近からのスポットライト数本で、2人が照らし出されていて、2人と2人の声だけの世界を作り上げていました。
 「aeon」「恋は匂へと散りぬるを」たぶんそのまま中央ステージ。ダンスあり、久しぶりに踊っている「恋は」を見てどきどきした。横から見たので、正面から見たかったなぁとかなり思いました。中央ステージはそのまま上に上がってムービングステージに。「HAKKA CANDY」は英語バージョン。歌詞がとばないのか、なぜかどきどきした。バックステージへと移動。
 ここからシングル曲のメドレー。だけど、バックステージだったから、そんなによくは見えなくて、なんだか歯がゆかった。別角度でみたかった。「硝子の少年」「愛されるより愛したい」バックダンサーありでダンスあり。「情熱」ビジョン付トロッコで移動。「カナシミブルー」ひさびさに歌ってくれた。好きすぎる。短すぎる! そして、おまちかねの「ジェットコースター・ロマンス」会場全体が頭の前後でペンライトを振りました。いままでにない動きを見せていました。ジェロマが伝説的な曲になりつつあることを感じる今日。「フラワー」イントロかかったら、わぁ!って会場が湧いた。「ボクの背中には羽根がある」でぐるっと回ってメインステージに到着。
 「鍵のない箱」2回目。今回はダンスあり。だけど、間奏で二人が妙なヅラを付け始めて、光一さんがアフロ。剛さんがおじいさんぽいグレイのヅラ。剛さんのヅラは途中でハゲに変わっていた。そして、大サビ前で、ふたりのヅラがぽーんっと勢いよく飛んで行った! いったい何が起こったんだ!と思うと剛さんは普通に戻っていたけど、光一さんがハゲヅラに。光一さんはハゲヅラをとったあとも、せっかくセットした髪が乱れに乱れていて、会場から笑い声がやまなかった。どうも、光一さんの生え際をチェックしていたファンがたくさんいたらしい(笑)
 妙な空気を振り払うように「僕らの未来」 この曲いい曲すぎるんだけど、前の曲の余韻が残りすぎていて、すぐには気持ちを切り替えられなかった。
 アンコール「KinKi Kids forever(English ver)」「Rocketman」「99%LIBERTY」とにかく会場中を走り回ってくれました。剛さんがかなり大がかりに歌詞を間違えて、「GoGoGo」のタイミングが違っちゃってましたけど。イヤモニの調子が悪かったのか、このあとソロパート以外は剛さんが歌わなくて、心配していました。そのぶんものすごくみんなに手を振ってくださっていましたし、光一さんの声はよく聞こえましたけどね。
 というわけで、とても楽しい時間でした。ここ最近で一番楽しかったかもしれないなぁ。なにがどうということではなくて、たぶん、2人の声をとてもよく聞くことができて、KinKiの歌って生で聴くとほんとにいいなぁと思えたからだし、セットリストが事前にわからないから、純粋に楽しみにできたし、全部を楽しむ気持ちに私がなれていたんだろうなぁって思うのです。席はそんなに前でもなく、よく見えるわけでもなかったのですが、それでも楽しくて仕方なかった。しばらくはKinKiさんに着いていこうと決めました。そんなふうに満たされる時間でした。また1年待つのが辛いような楽しいような。自分のペースで応援できるのもKinKiさんの良さだと思いました。
 これから行かれる方のレポートも楽しみにしています!!