◆男気とはなにか。

ベルギーGP決勝。

 スパはかなりの遺恨を残す戦いとなりました。
 スタート失敗したニコ・ロズベルグはハミルトンとベッテルに抜かれますが、ベッテルからは位置を取り戻します。そして、運命の2周目。ハミルトンとロズベルグが接触。ハミルトンはパンクし、ロズベルグフロントウィングに大きなダメージ。これで後続との差があまりない状況になりました。この接触がかなりの論争になってしまっています。チャンピオンシップを戦う二人のバトル。これは公明正大でなければなりません。ニコはハンガリーでの出来事をかなり疑問に思っているらしく、「証明するためにやった」と言っていたようです。これがわざとか。わざとで相手にパンクさせられるような技術というのは、かなりのものだと思いますが、たぶん意図としては、「簡単にはひかない」という意味だったのだと思われます。そう、しっかりハミルトンに勝負していくという、彼なりのアピールだったと思うのです。ただ、あまり、そういうことがスマートにやれないのが、ロズベルグなのかもしれないと思ったりします。チャンピオンらしくないと言えばそうなのかもしれないけど、それもそれで人間らしいと思いますけどね。
 メルセデスチームとしては、あってはならない事態なので、こんなことがないように対策をとるとのことですが、ハミルトンばかりメディアに対して自分の見解を言いっぱなしで、なんとなくそういうところはどうかと思います。ロズベルグが子どものケンカのように、本音をメディアに言い放たなくて正解だと思う。プレッシャーは大きいと思うのですが、冷静にがんばってほしいです。
 リカルドはホンモノですね! ベッテルよりいまはリカルドが怖いです。ロズベルグはまじめにコツコツやるタイプだと思うので、いまは我慢のしどき。彼が悪いところもあるとは思いますが、彼ばかりが悪いわけでもありません。表彰台でのブーイングには、私が傷つきました。そんなふうに表彰台での彼を祝福できない人達が大勢いるなんて。インタビュアーの方の発言で、かなり救われました。あんなふうな雰囲気、悲しすぎます。あのブーイングは、もっとハミルトンとの攻防が見たかったというファンの期待の表れだと思っておくことにします。
 実力でみせつけてほしいです。