中国GP決勝。

 うきゃ〜!! やった〜!! 優勝した〜!! すごいよ!うれしいよ!やったよ!ごきげんだよ!!
 111戦目にして、ニコ・ロズベルグ初優勝!! 記念すべき時がやってきました。
 今年もこのときはやってこないのではないかと、なんとなくあきらめていたのですが、そんなことはない。やってくれました。やればできるじゃないか、メルセデス。予選は速くても、タイヤに厳しくて、突然どかんとタイムが落ちて、レース全体としてみると優勝できないのではと思われていた(わたしも思っていた)のですが、今日は違いました。安定感がありました。もうなんというか、ここで勝てなかったらいつ勝てるんだというくらいの条件が全部そろっちゃった感じ。
 スタート。ロズベルグいい感じに出ました。小林さんのスタートの伸びがなかったため、他の奇数列を押さえてくれてなんだか有難い。2番手はシューマッハ。周回を重ねるごとに徐々にシューマッハとの間も開いていき、トップを守ります。早々にタイヤチェンジしたウェーバーとかを見ていて、どきどきしたのですが、結局戦略が違っていたので、そんなに慌てることもなかった。本当に10周目くらいまでは、どこでどかんをタイムが落ちてバトンに抜かれるんだろうとひやひやしていましたが、意外にいいんですよ、落ちてきませんでした。長めにスティントもとっていたのですが、それでもいいペースでした。シューマッハが1回目のピットストップでホイールがきちんと締まっていなかったためにリタイヤになってしまって、このあたりは残念。きっとシューマッハもいいところに行ったと思うので。
 中巻は戦略が違うだけに誰が何位なのかさっぱりわからなくなっていましたが、バトンがファステスト連発しているなか、タイヤをいたわって走ったニコ。少しも画面には映りませんでしたが、それだけ安定していたということです。残り20周くらいかなのところで、最後のピットストップに。長いスティントになったので、大丈夫かなぁと心配になったのですが、このあとバトンの最後のピットストップでミスがあり、余裕もできたので、かなり楽になりました。他にもライコネンが他のマシンを押さえつけて走ってくれたりして、とにかくロズベルグがぶっちぎりの1位に。ただ、それでも最後の最後まで優勝するという確信が持てませんでした。なんとか走りきってほしいという気持ちだけは画面に向かって祈っていましたが。よくトップがクルージングしていますが、ロズベルグがクルージングすることはこれまでになかっただろうし、なんだかいつまでもどきどきしていました。
 ラスト一周。本当にチェッカーを受けるまでどきどきしていましたが、ここで優勝できて本当によかった。
 最初から最後まで危なげなく勝ちました。ポール・トゥ・ウィンです。終わってみると危なげなかったと言えるのですが、途中はどきどきでした。
 初めての表彰台の中央。ドイツ国歌だけが流れて、シャンパンを持つのも「今でいいの?」というようにバトンとハミルトンを見ていたし、本当になにもかもがうれしそうでした。メルセデスのクルーたちも本当に本当にうれしそうだった。ロス・ブラウンでさえもなんだかちょっと涙声だったくらい。
 111戦って長いです。才能あるドライバーだと思っていましたし、メルセデスに移籍してから応援していましたが、なかなかここまでくることができなくて、歯がゆかったりもしました。でも、やっと、優勝することができた。それもタナボタ的勝利ではなくて、実力で勝ったレースでした。こんなレースができれば、今年もう少し上を目指せるのかもしれません。
 とにかくうれしい。それしかないです。すぐに次のレースになってしまいますが、このうれしさをまた運んで来てほしいです。