韓国GP決勝。

 久しぶりにレッドブル以外のポールだった韓国GP。スタートではあまり順位の変動はなく、3コーナーと5コーナーに見どころが。バトンはマシンが包囲されてしまう状況となり、順位を落とすことに。マッサが3番手って珍しい。ベッテルがあっさりとトップに立ったので、このまま逃げ切り?と思ってしまいましたが、結構、ハミルトンの戦闘力はあったように思います。
 ドライコンディションでロングランを走っていないため、タイヤがどれくらい持つのか疑問だったのですが、第1スティントではほとんどのオプションタイヤが後半でもよいタイムを継続して出していました。マッサが作った隊列にアロンソ、バトン、ロズベルグまでが密集する形になりましたが、このあたりまではロズベルグのペースもすごくよかった。バトン、ロズベルグが同時ピットインして、メルセデスの脅威のピット作業で、バトンの前へ! そのままもつれ合ってコース上に出て、バトンが先行するもロズベルグが抜き返して、このあたり面白かった! 結局、バトンもロスベルグも争いながら、マッサ、アロンソの前に出たのはすごいこと!
 ペトロフシューマッハに衝突したため、SC導入。ペトロフのあの角度でのコーナー侵入はぶつかろうとしたとしか思えないのだけれど、どうしちゃったんだろうか。マーシャルさんが片づけに手間取ったため、わりとSCが長かったです。SC明け。ベッテル順調に逃げ。プライムにしたロズベルグはなかなかタイムが上がらずに、マッサとアロンソに再三責め立てられる結果になってしまいました。結局、抜かれてしまったのですが、そのときに大きな白煙を上げていたので、タイヤに傷がついたのでしょうか、ピットに入りました。あと20週以上あろうかという頃。タイヤがなんだったのか情報がなかったのですが、このまま走り続けたんですよね、ロズベルグ。ロングディスタンスだったので、心配だった上に迫りくるアルグエスアリ。いままでだったらトロロッソなんてと思っていたのですが、今回ものすごくマシンがよかったみたいで、最終周までバトルが続きました。
 トップは安泰のベッテル。ハミルトン、ウェーバー、バトン、アロンソまでが接近戦。ハミルトンとウェーバーのバトルも見応えがありました。最後のあたりアロンソが「あきらめたよ」なんてコメントが入ってきましたが、本心だったのかどうだったのか。そのままの順位でフィニッシュ。ロズベルグは最終周までがんばっていたのですが、最後の最後に抜かれてしまって8位に。しかもガス欠寸前だったようで、抜かれた瞬間にのろのろペースで走った模様。ほんとうに限界ギリギリだったんだなぁ。うん。7位が欲しかったと思うんだけど、結構、悔しい。来年は上位3チームと戦えるマシンであってほしいと思います。「ロズベルグを越さないと後に響く」みたいに言われるのイヤだ。
 韓国はお客様が結構少なめに見えました。会場もいまだに未完成部分があるとか。今後のことを考えるともうちょっとがんばって運営していってほしいところです。