シンガポールGP決勝。
抜きにくいサーキットだったため、そんなにバトルはありませんでしたが、ところどころに火花が散るのが見えたり、チェッカーフラッグ後の花火がどんだけすごいんだというくらい打ちあがったりして、ナイトレースならではの演出が見れました。
スタートでは当たり前のようにウェバーが出遅れ。今年はそういうウェバーをよくみます。その後ろについていたハミルトンもそれで出遅れ。ベッテルはスタートからフィニッシュまで危なげがありませんでした。スタートして数周で十分なギャップを築いてしまいましたから。ニコ・ロズベルグのターン2でのはみ出しについては、お咎めがなかったもののあの順位で戻ってよかったのだろうか??という疑問附は付きました。行き場がなくて仕方ないという言い分もわかるのですが、さすがに直線走りすぎだろう。最初はハミルトンと多少バトルもありましたが、ポテンシャル違いすぎなので、あっという間に抜かれてしまいました。
そのあとはタイヤに厳しそうな走りでした。ニコの方がシューミィーよりも厳しかったように思えます。だれよりも先にピットに入らざるをえなくなっていたところは、ドライビングの差もあるのかもしれませんが、今回のメルセデスは上位についていく強さがまったくありませんでしたから。シューマッハがペレスとの接触を起こしてSC導入。シューマッハ的には予想以上に早くペレスが減速したということなのでしょうが、少し冷静さを欠いていたようにも思えました。この引き金がニコのミスを発端としているといっても、さすがにシューマッハの事故までは誘発していないと思われるため、お咎めなしという裁定にほっとしました。
SCでほとんどのマシンがタイヤを交換して後半戦へ。タイヤナーシングの後半戦です。SCからのリスタートが面白そうに思えましたが、ベッテルと2位バトンとの間にバックマーカーさんたちがわらわら入っていたため、あっさりベッテルがギャップを築くことに成功。このあとはクルージング。ニコ・ロズベルグはディレスタを追い詰めきれず、とくに最後の5周はかなりタフな戦いを強いられていたようで、いつも1秒以内にスーティル、ペレス、マッサがいる状態でした。最後の最後でベッテルに周回遅れにされましたが、そのほうが1周走らずに順位を確定することができ、7位を守れたのでよかったのではないでしょうか。ほんとは6位とれたと思いますが、タイヤがきついのではダメですしね。
レースをかき乱していたのは、今回もハミルトン。ぶつかられるくらいならあっさり抜かせた方がましかと思えるくらいの荒くれぶりです。マッサが追突されて順位を大きく落とすことになったものの、ハミルトン自身はドライブスルーも受けつつも、しっかり5位まで上がってきているのだから、なんかやりきれない。やんちゃすぎじゃないですかね。
ベッテルはあと1ポイントでチャンピオンです。ほとんど決まったも同然。鈴鹿で確定するのなら、それも楽しみなんですけれどね。
そういえば、空からの映像でマリーナベイサンズホテルが映っていましたね。プールからはF1サーキットは見えるんだろうか?