ウォルドルフ人形のお洋服 その7。


 秋物のワンピースです。妹ちゃんにお人形のお洋服で何か作ってほしいものある?と聞いたときに、被って着れるワンピースというオーダーがありました。そのときは、どうやって作っていいのか見当も付かなくて、別のものを作ったのですが、今回ようやくカタチにできました。
 ラグランスリーブのワンピースは参考にできる型紙がなかったので、自分の手持ちのお洋服を見ながら、こんなものかなぁ?で型紙を作成しました。



 被りのお洋服なので、頭が大きいお人形に合わせてかなり大きい襟ぐりにしました。いろいろ考えたのですが、襟廻りはヨークにする以外に作りようがなかったので、ヨークを裏に縫いつけてあります。ボタンホールを表に開けて、そこからリボンを通してみました。ぎゅっと弾くとくしゅくしゅっとした首廻りになってかわいいです。
 一番の難関の襟ぐりが終わるとあとは簡単。ギャザーを寄せたスカート部分を付けて、袖から脇にかけて一気に縫ってしまいます。裾をあげて袖口を曲げると完成! 意外に早くできあがりました!
 …が、しかし! ここで私は異変に気が付いたのです。なんだか腕の部分が細すぎる! いままで作ったお洋服の中でもっとも袖が細いお洋服になってしまっていました。お人形は二の腕がたくましいのを知っていたので、入るのかなぁ?と不安になってきました。あまりの不安のために、いったんほどいて縫い代をなくすことにしてもう一度縫い上げました。それでも、まだ細いことには変わりはありませんでした。
 心配しながら妹ちゃんに送ったのですが、なんとか腕は入ったようです。パツパツでしたけれど。やっぱり腕廻りはかなり余裕を持たせないとダメなようですね。あとはもう少しハイウエストでもよかったかな。このワンピースも丈は長めにしてみました。カントリーガールっぽいです。ちょっと長すぎたかもですが。
 姪っ子のさくらちゃんはこのワンピースをとっても気に入ってくれて、自分でも着ようとするくらいだったとか。それを聞いてふっと心がほどけました。喜んでもらえて作った甲斐がありました。