◆平安神宮ライブ2016

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 堂本剛さんの平安神宮ライブに初めて参加してきました。これまでの日程がもうちょっと秋ごろだったから、いつも参加できなかったんです。今回8月開催だったので、ようやく参加できました。
 4列目の右の端の方でした。なんとか剛さんの姿が見え隠れするくらいですが、中央の奥に行ってしまうと見えない状況。でも、なんというか部分的に見える剛さんの指先とか、顔だけとかそういうふうなことの方が印象が強いんだなぁって思ったりした。
 セッションも含めて、音を楽しむのが剛さんのライブだと思っているので、あんまり言葉を追おうとはしなかったのだけど、「これだけの日を跨いできたのだから」は、なんだか、言葉の一つ一つが重く感じられたりした。そして、それはこの野外の空気だから感じられたことなんじゃないかなとも思った。私が参加した日は晴天だったから、ライブの途中から夜空に星が見えたり、飛んでいく飛行機の明かりが見えたりしていた。
 大きな屋根の上に映し出される映像が抽象的でもあったし、それが心象風景のようにも思えたりした。ライトアップされている平安神宮の赤い色と相まって、右側からみると、剛さんがライトで下から赤く照らされているのは、本当に一つのオブジェのようで、褒め言葉だけど、細身の仁王像みたいな感じに思えてしまった。ギターを抱えているその姿のままで。私がライブの時に一番かっこいいなと思えた瞬間が、そのときだったからかもしれない。まっすぐ指している指先ごと。
 歌の中の言葉に「星空」が入っていると、本当にそれが近く感じられた。『地球』だとか『愛』だとか、『音楽』だとか、カタチないものが本当にここに重さを持って、存在するのだということが、平安神宮の空だから感じられた。神社の朱色は他にはない色だ。不思議と心をざわつかせ、そして違う世界にいざなうような気がしている。こういう音楽があるんだなってなんだか不思議な感じだった。
 何千年もの昔から、神社で奏でられていたのは、こうい心なのかもしれない。初めて参加したけど、ほんとにいい時間を過ごせた。肌をなでる風さえも心地よくて、非日常の音楽は私の心の奥への道を開いてくれていた。いい時間を過ごせたことに、とても、ありがとうございます。私も寄り添えるだけ寄り添っているから、また、こんな時間を私にください。