◆3部作が揃っていない読書記録。
原作は完結しているのですが、3作目の日本語版が出版されなかったので、続きを読むことができずに、書いておいたままになっていた児童書の記録を載せておきます。英語がもうちょっと読めたら、原書で続きが読みたいところだけど。
- 作者: スチュアート・ヒル,金原瑞人,中村浩美
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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シリンは感情的、行動的になりすぎる気性の荒い女の子だが、それをサポートする魔法が使えるオスカン、サラマンの存在によって、国を守る強さを得ていた。戦闘シーンでの雪豹が怖いくらいに神々しい。本としても厚かったが、内容もかなり重たい。読んでいるとどんどん何かが重くなっていくようなそんな圧迫感が感じられた。もう少し、シリンとオスカンが恋に傾いて行くのかなと思っていたのだが、それほどでもなくがっかり。中盤のシリンの父の生き様が一番印象に残っている。
- 作者: スチュアートヒル,金原瑞人,中村浩美
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本
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シャーリーとメディアの確執が最後までストーリーに緊張感を与えていた。シャーリーは南国の色鮮やかで乾いた砂の世界を旅し、逆にアイスマークは雪と戦いと炎に包まれていた。そのギャップも飽きさせない要因だった。シャーリーが逞しく育っていく過程は読んでいても面白くて、どんどん前に進みたくなった。自信をもって交渉に当たる姿は1巻のシリンの姿と重なってみえた。母としての弱さも強さも見えたシリン。まだまだ若く勝ち気な王位継承者の長女クレシダ。大いなる魔法のチカラと闇への誘惑をはねつける強さを持っているオスカン。双子の死から立ち直ったエオドレッド。1人世界が違うメディア。とにかく個性的なシリンの家族。印象的だったのはヴァンパイヤの王。かなりしぶしぶと戦闘に加わったのだが、最初の戦闘ではものすごい大どんでんを演出し、そして、死を迎えた。子どもを持つ夢を語る姿も最後の最後まで毅然と戦う姿も際立っていた。后は王の死後、国に戻ってしまったかに思われたが、復讐を遂げるために仲間を連れて戻ってきた。その強さにも驚かされる。
今回も分厚かったがどんどん読み進めてしまうとてもよい作品だった。戦闘シーンもリアルで、登場人物の醜さも清廉さもそのままに描き出されている。3巻が待ち遠しい。
こちらは3部作の1作目。1作目は面白かったのだけど、2作目がいまいちだったので、3作目を読んでなくてそのままになっていた記録。
- 作者: ケネスオッペル,Kenneth Oppel,嶋田水子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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