◆信夫先生。

 フジテレビの番組で、フィギュアスケートコーチの佐藤信夫先生を特集している番組があったので、完全に浅田真央さん目当てで見ました。真央さんが話す時間は短かったのですが、ソチオリンピックのときの逸話について、詳しく知ることができて、より一層じ〜ん…と来ました。
 信夫先生が全日本10連覇している、ものすごい人なのだということもいままでわかっていませんでした。基礎をきっちり作ったうえに積み上げる。生徒ができるまで待つ。信夫先生の哲学がたくさんわかりました。真央さんも相当に頑固だから、信夫先生とどんなふうに信頼関係を築いてきたのか、想いを馳せると、本当に厳しい道だったのではないかと思います。でも、真央さんが「信夫先生にメダルをかけてあげたかった」とずっと語っていたように、いまでは本当に強い信頼関係があるのだとわかっています。
 コーチだからこそできることもあり、でも、選手ではないからことできないこともあり、教えるという立場はとても難しいものです。重さのある仕事だからこそ、やりがいもあるのでしょう。わたしは真央さんが信夫先生にメダルをかけたときのうれしそうな表情、そして、あのソチのフリー後のドヤ顔がいまでも目に焼き付いて離れません。それに、今回の番組での涙が加わりました。スケートに一生をかけている信夫先生がいつまでもお元気で、そして、また、笑顔を見せてくださることを願っています。