◆メイキング、ドラマ!

 カナダGPをようやく見終わりました。カナダは時差の関係で録画して見たのですが、かなりハラハラする展開でした。2014シーズンの中で一番すごかったし、結末もすごかったのではないでしょうか。
 最強と思われたメルセデスにトラブル発生!ここからがあらゆる波乱の始まりでした。ニコ・ロズベルグは予選で、ハミルトン優位かと思われましたが、ラップをまとめてポールポジション。しかし、スタートはあまりよくなくて、かろうじて、ハミルトンを抑えることができたものの、それからもずっとハミルトンとの攻防が続きました。チームメイト同志のバトルをみるのは、あまり落ち着いてもいられず、そわそわするばかり。なにかミスをすればオーバーテイクされてしまうと思うと、トップを走っているからこそどきどきものでした。しかし、ロズベルグのピットストップに時間がかかってしまい、ハミルトンに先を行かれてしまいます。あぁあ~…。その直後、ハミルトンのマシンのパワーがダウンし、ロズベルグのマシンのパワーもダウン。ハミルトンはブレーキがダメになってリタイア。突然の出来事に、ほんとに目が覚める想いです。
 それまでに築いてきた20秒以上のギャップがあっという間になくなって、ロズベルグの後ろに迫りくるペレス。いつまでトップを守れるんだろう。だいたい、ロズベルグのマシンのブレーキが最後まで持つかどうかさえわからないと思っていましたが、意外にペレスとの差は縮まりませんでした。ペレスのDRSが作動しなかったり、タイヤ的に厳しかったためだと思われます。その後ろのレッドブル2台をうまく抑えてくれていたので、ロズベルグはラスト3周くらいまでトップでした。
 ペレスがリカルドに抜かれてしまうと、あっというまにリカルドがロズベルグに接近して、DRSを使ってオーバーテイクされてしまいました。こんなにストレートが遅いメルセデスは今回初めてです。いつもなら絶対にレッドブルには抜かれない速さを持っているのに。ラスト一周でベッテルにも抜かれるのかもと思っていると、ペレスとマッサが最後の最後で接触してSC。なんとか2位でフィニッシュできました。
 リカルドは初優勝!すごくうれしそうでした。まぁ、ロズベルグもかなりうれしそうでしたけどね。ハミルトン優位と言われていたカナダでポイント差をつけることができたのですから。表彰台で3人ともが明るい表情だったのは、みていていいものです。
 リタイヤしたマシンも多く、はらはらしっぱなしのレースでした。でもメルセデス同志の対決よりは精神的に落ち着いてみることができました。