009 RE:CYBORG
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2013/05/22
- メディア: DVD
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009は2001年のアニメ版にはまって、漫画を買いそろえてしまった作品。石ノ森章太郎先生のすごさに酔いしれることができます。今、読んでもいろんな発見があって、その着想の大きさと深い哲学感は、さまざまな作品に大きく影響を与えていると思われます。
この映画版は舞台を現代に移して、スタイリッシュでクールな作品となっています。音楽にしても、作画にしても大人向けのアニメという気がしました。あまりどんでん返し的なものはなく、どちらかというとストーリーは普通に展開していくのですが、だからこそ、人間の集団意思の怖さや、00サイボーグたちの悲哀といったものも見えていい作品でした。
戦闘シーンも見応えのあるものばかりで、実写じゃなくてアニメだからこその雰囲気ってあるなぁと思うのです。これが実写だったら、赤いスーツに黄色のマフラーは滑稽にみえてしまいますが、アニメだとかっこいい。欲を言えば00サイボーグたち全員の見せ場がほしかったです。グレートとピュンマは出番が少なかったな。格闘系の戦闘になってしまったので、二人の能力が活かせなかったというのはあるんだと思うのですが、ちょっと残念です。
特典映像で入っていた、実写とのミックスが本当に新しい。こういう展開っていいな。しかもきっちり作られているので、アニメと実写が溶け込んでいて違和感も少ない。今の映像技術だとアニメも実写もミックスできてしまうのだと思うと、今後いろんな作品の幅が広がるように思えてわくわくしました。
そして、ストーリーの最後の見せ場が流れ星というのは、さすが009だと納得。やっぱり、あのシーンが漫画でも一番ぐっときましたし、本当に名シーンだと思います。また、今の世界での新しい009を見せてほしいと思える作品でした。