ベルギーGP決勝。

 最初の1周でなにもかも決まってしまったような感じ。
 予選ではバトンが素晴らしい走りを見せて、小林くんもあっと思うくらいのいい走りで、初のフロントロー獲得。小林くんの優勝は思ってもみないことだったので、レース中の大半をよい感じで走れたら、もしかしたらと思わないこともなかったけれど、最初の1周でそれもついえてしまった。
 バトンだけが終始危なげなく、すべてトップを守って、完璧に1位になってみせた。こういうときにジェシカがいるのは、かなり「もってる」としか言いようがない。
 メルセデスは予選でのパフォーマンスを見る限り期待できないと思っていたけれど、この荒れた展開でもポイントを獲得できなかったのは残念だった。タイヤに厳しいマシンで1ストップという冒険をおかしたことがよかったのかどうかはわからないが、それなりにポイント圏内を走れていたのだから、あと一歩だったんだろう。ロズベルグにこんな順位でうろうろしていては欲しくないが、今のメルセデスはこのあたりなんだろう。なんとかロータスと戦えるところまで戻ってきてほしい。表彰台が見えるポジションにいない限りは、それ以上は求められない。