NHK杯 女子フリー。

 浅田真央さんのフリーが終わりました。最後まで滑りきった真央さん。真央さんが自信を持てないでいる段階で、試合のリンクに立って、こうやって大勢の人の前で滑ること。すごく大変なことです。最初の3Aの踏切でするっと回転が抜けてしまった瞬間に、なにかすべての回転がほどけていくような気がしてしまいました。次の3F、Lz、曲だけがどんどん進んでいくようで、なんだか怖かった。いつも綺麗だととても感動するスパイラルがきちんと見れないくらい。3Sが詰まりながらも降りてきて、3Loでちょっとだけほっとして。流れるようで美しいステップ、スピン。真央さんの表情が演技を終わったあとでもものすごく固くて、なのに下を向かない真央さんに尊敬するばかり。
 NHKの解説の方の解説がとても温かくて、すべてを作り直す難しさを私はあまりわかっていなかったかもしれないと今日が終わって思ってしまいました。最初からじゃなくて、マイナスからスタートするくらいのものなんだって、やっとわかったんです。そして、あんなにスケートが好きでキラキラしている真央さんが一番今つらいはず。跳べていた依然の自分を知っているからなおさら。
 少し時間が必要なのかもしれない。納得できるまで跳ぶ真央さんの時間が。次に逢えるまで、私はいつでも応援してます。心からの笑顔で「愛の夢」を滑りきる真央さんを見れると信じているから。