クロニクル千古の闇シリーズ
シリーズ前半はこちら(id:nanayana:20070613)
- 作者: ミシェルペイヴァー,酒井駒子,Michelle Paver,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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湖に引き込まれそうになるシーンやトラクが自分を失っていく場面はかなり重たく、暗い場面ではあるが、トラクが自分を取り戻し、生きていこうとする強さを見せてからはいっきに物語も開けてスピード感が増しました。トラクやレンの成長、そしてその中でいかに生きるのかという大きなものをしなやかに描いている作品だと思います。
- 作者: ミシェルペイヴァー,酒井駒子,Michelle Paver,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
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トラクは自分が産まれたその場所にたち、母の想いを知り、レンは魔導師としての自分を認めた。ウルフはトラクが狼ではない事実を知り、大きく戸惑うが、ラストでは感動的なシーンで群れの仲間としての自分を見付けている。この巻でそれぞれが大きなものを代償にしつつも、たくましく成長していた。野生の馬にまたがり、蹄の音をとどろかせてレンを助けにやってくるトラクの姿が象徴的だ。
- 作者: ミシェルペイヴァー,酒井駒子,Michelle Paver,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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お互いを思い合う気持ちから離れようとし、それでも離ればなれにはならなかった運命的な絆。レンがいうようにもう少し、みんなで立ち向かっていってもいいのではないかと思ってしまうほどだった。ラストはそれほど劇的ではなく、静かに幕を閉じる。最後の最後までトラクとレンの関係が曖昧だったのがやきもきさせた。すでに来た箇所であっても、その意味合いが違っていた。それが成長の証だった。