シンガポールGP決勝。

 2度目のナイトレースのシンガポール。2回目なので目新しさが減ってしまったのと、やっぱり抜けないサーキットはどうにかならないのかと思ってしまう展開でした。予選は波乱含み。ジェンソン・バトンがQ2敗退、Q3は残り30秒くらいのところでバリチェロがクラッシュ。ハミルトンがポールでしたが、最後のタイムアタックベッテルやロズベルクもいい走りをしていたので、最後まで観たかったなぁ。
 シンガポールの市街地コースはドライバーの腕が問われるコースになっていて、ブラインドになるコーナーが多くあります。ただ、抜きどころがまったくないので、数珠繋ぎ。混乱が予想されたスタートは意外にスムーズに。ロズベルクがベッテルを抜いて2番手に浮上。バリチェロがいくつか順位を上げました。バトンはコバライネンの後ろでなんだか余裕がありそう。最初の1周はレコードラインをそれたマシンが抜かれたりもしましたが、その後はとにかく渋滞。くっつきすぎるとエンジンがオーバーヒートしてしまうらしく、アルグエルスアリの後ろでいらいらしていたスーティルには近づきすぎるなという無線が飛んでいました。等間隔で並んで走っているだけなので、ちょっと退屈。
 ベッテル、ロズベルク、ハミルトンとピットイン。ロズベルクはピットアウトのときに白線を踏んでしまい、ドライブスルーペナルティ。そのペナルティが決定した直後にスーティルがスピンし、コース復帰するときにハイドフェルドと接触。SC導入。慌ただしいピット。続々ピットイン。ようやく再開された後にペナルティを履行したロズベルクは大幅に順位を落として入賞圏外。かなりもったいないミスをしてしまいました。バリチェロ5位、バトン7位でSCのためもあってか、いつのまにかポイント圏内に浮上。
 このあとはベッテルに不運が。右のサイドミラーが吹き飛んだあと、2回目のピットストップでピットレーン速度オーバー。このペナルティがかなり痛く、これでベッテルはタイトルから大きく離れてしまいました。その後、ウェーバーはブレーキトラブルによりリタイア。このリタイアでSCを警戒してアロンソバリチェロが早めのピットイン。しかし、レースに支障がない位置だったため、そのまま続行。まだまだ走れるバトンがここでかなりプッシュ。バリチェロとの差をどんどん詰めて、最後のピットストップでバリチェロの前に出て5位。なんだかんだでバリチェロよりも前にきているバトンが怖いくらい。ベッテルが4位なので、ポイント差も1ポイントだけだし、予選順位を考えるとできすぎな様子。
 しかし、ここで攻めの姿勢に転じたバトン。猛然とベッテルを追いかける追いかける。こんなところでがんばらなくても…と思ったりしていると、ブレーキトラブル発生。ロズ・ブラウン自らが無線でこの順位をキープという指示を出していました。ロスが無線で話すのは珍しいことらしい。それほど悪化していたということなのか、タイトル見えてきたし、そちらを考えてのことだとは思いますが。最後の最後までちゃんと走れるのかヒヤヒヤしつつようやくフィニッシュ。
 ハミルトンが危なげなく優勝。トヨタグロックが2位。これは運もあるとは思うのですが、グロックとこのコースの相性がいいのでしょう。日本GPに向けてうれしい表彰台です。3位はアロンソ。前年の優勝がクラッシュゲート事件なんていうとんでもないもので、あったかなかったのような状態になってしまったので、複雑なのかと思っていましたが、今回の表彰台をブリアトーレに捧げるという言葉はとても重いものでした。
 残り3戦。タイトル争いはブラウンの2人に絞られてきた雰囲気。ベッテルは背水の陣でどんなレースをしてくるのか興味は尽きません。今週は鈴鹿。地上波が光一さんがゲストっぽいので、録画しておこうと思います。地上波の放送の仕方は苦手ですが、復習として2回目にみようと思います。