ドイツGP決勝。

 ドイツGP。予想どおり温度低めでレッドブル優勢かなと思ってましたが、やっぱりレッドブルでした。ただ、今回はブラウンGPの作戦が上手くはまらなかったためというところが大きいような気もするので、今後はどうなんでしょう。
 ドイツGPで面白かったのは予選。Q2、Q3とかなり目まぐるしく天候が変わったために、タイヤチョイスや出ていくタイミングによってかなりのタイムのばらつきがでました。雨が降ったかと思うとドライコンディションに。バリチェロと担当エンジニアのドライ選択は見事に的中しました。かなり軽いタンクだったのに、レッドブル:ウェバーにポールを許したのはちょっと残念なところでした。
 決勝はスタートが見物でした。1コーナーまでの距離が長いので、KERS搭載車のスタートは伸びる伸びる。ハミルトンがぐぐぐっと上がって、トップを脅かします。スタートリプレイの上空映像をみるとKERSの伸びの違いがはっきりわかりました。ウェーバーは軽くバリチェロを牽制したのか、横当たり。のちに、ペナルティとなるのですが、故意だったのか、そうでなかったのか…。ハミルトンは勢いよく飛び出しましたが、そのままコースからも外れて、ピットインを招き、脱落しました。スタートだけで全部棒に振ったようなものです。その後の無線のコメントもいただけません。マクラーレンのマシンに乗ってて、ドイツでリタイヤしたいというドライバー…。どういうことなのか…。
 バリチェロウェーバーを抜いてトップに立ちました。俄然、バリチェロへの期待が高まったのですが、その後はいいところがなかったです。3ピット作戦をとっていたブラウンの2台。そのわりにはレースペースが速くありませんでした。バリチェロはマッサに抑え続けられた期間が長かったですし、バトンもコバライネンに抑えられていました。第2スティントのタイヤもなぜかソフトを選択。あそこまでタイヤのタレが気になるソフトタイヤなのに、なぜ選択したのかわかりませんでした。やっぱりあったまりにくいというのもあるのかもしれないと思ってみていました。コーナーごとにマシンを動かして、タイヤをあっためているバトンの走行が気になりました。
 最悪なのは2回目のピットでの給油ミス。バリチェロのピットに11秒近くもかかってしまい、致命的です。途中で2ピット作戦に変化しなかったのは、やっぱりタイヤの問題があるからでしょうか? 川井さんが話されていたところでは、燃料量の影響が大きいという話だったように記憶してますが、うろ覚えです。まぁ、今回はブラウンGPの作戦がまったくダメだったとしかいいようがないです。ロス・ブラウン頼みます。バリチェロが怒るのもムリないですよ。10勝目、見えた気がしましたもん。
 ペナルティを受けてもなお、ウェーバーが優勝。初優勝のようです。ベテランドライバーなので意外。