Cup of China。

 キム・ヨナさんが優勝。ちょこちょこっとミスはありましたが、大きく崩れることもなく、安定した演技でした。ジャンプもとても綺麗なのですが、それ意外の要素のレベルが高いなと感じます。得意にしているスパイラルだけでなく、スピンでもレベルの取りこぼしが少ないので、点数の伸びがいいです。今回のフリーでは多少苦手なのかなと思われるループジャンプを2アクセルに変えてきて、きちんとポイントをとっていました。フリップジャンプのエッジが微妙な感じなので、このあたりどう修正してくるのかなといったところです。ファイナル進出をあっという間に決めてしまったので、このあとは徐々に調整していくのでしょう。ファイナルでより磨かれた演技が楽しみです。
 安藤美姫さんの演技はスケートアメリカよりもずっとよかったと思います。ステップやスピンに修正を加えたということでしたが、その修正が目に見えてよくなっている気がします。特にスピンは見ていて綺麗だなぁと感じました。スパイラルやつなぎの部分の表情もとても穏やかで伸びやかに感じられました。点数に響いているのはダウングレードです。回転不足を取られているので、ジャンプの点数が思いがけず伸びない。3トゥループ+3ループがしっかり点数がとれているともっと違ってくるのではと思ってしまいます。2つ目のジャンプがループだと、回転不足がとられやすい気がします。滑り終わった後が笑顔だったので、見ていてちょっとほっとしました。
 この大会に出場予定だった高橋大輔さんがケガとのことで、とても心配です。無理に今季出場して、今後に響くと大変なので、じっくり直してほしいと思います。今季の高橋さんのショートプログラムも意欲的な振り付けでしたし、まだ見ていない今季のフリープログラムもとても楽しみにしています。ケガが1日も早く治られることを祈っています。