ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品 その2。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品紹介を引き続き。ハウルの後、翻訳ラッシュがあったため、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品はほとんどが日本語訳されているようです。なるべく原書出版順に紹介します。
- 作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,佐竹美保,Diana Wynne Jones,原島文世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/03/31
- メディア: 単行本
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- 作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,Diana Wynne Jones,原島文世
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
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この化学実験セットがとにかく魅力的。透明になれちゃったり、空を飛べたり、使い方次第でなんでもできるんじゃないかって、わくわくしてしまうとんでもないセットなのだ。私もこれとこれを混ぜて…なんて想像してしまったくらい。このとんでもないセットのために、うちの中はとんでもないものが動き回ったり、窮地に陥ることも。そんな混乱の中で、いがみ合っていた子供たちが少しづつ、距離を縮めていき、そして最後には「鬼」と呼ばれていたお父さんとも理解しあえるようになるというストーリー。ちょっとしたことで人と人というのは、思いが通じ合えなかったりするものなのです。ラストがハッピーエンドだし、とにかく楽しい実験セットなので、「面白かった!」と一言言い切れるお勧めの一冊です。
- 作者: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,佐竹美保,原島文世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/09/10
- メディア: 単行本
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初期の作品ということもあり、ジョーンズワールドともいうべき派手ではちゃめちゃな世界ではないのですが、それでも設定が面白く、するすると最後まで読んでしまいます。シリウスが星人として人として描かれているのも面白いですし、それが犬になってしまうというのもすごい。この犬の描写がとても巧みでほんとに生き生きと描かれているので、自分が犬になったようなそんな感覚を覚えます。成長していくにつれ、できることも多くなるし、人間の関係のゴタゴタも見えてくる。それが犬の視点から描かれているからこそ、素直に受け止められます。そしてラストはちょっと切ない。宇宙を動かすようなチカラをもっていても、結局、最後の最後でシリウスの願いは叶えられなかった。犬だったからこそ通じ合えて、分かち合えたやさしさやぬくもりやふれあいがある。シリウスにはそれがかけがえのない大切なものだったに違いないのです。怒りっぽかったシリウスが本当に大切なものに目覚めるそんなストーリーです。
- 作者: ダイアナ・ウィンジョーンズ,佐竹美保,Diana Wynne Jones,大友香奈子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/08
- メディア: 単行本
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偶然ってとんでもないことをすることもあるのかも。最後の最後までルークが誰なのか、そしてルークを追いかけて次々に現れる人物が誰なのかわからない展開でした。前半の家の中でのやりとりは息が詰まるような話が多かったのですが、ルークが現れてからはドタバタ。そして、ラストに全部がわかります。日本人にはなじみのない神様のお話が下敷きにされていることは、最後のあとがきをみるまではわかりませんでした。これがわかっているともっとお話が楽しめたのに!と思ったときには、時遅し。