ヨーロッパGP決勝。

 バレンシアの市街地コースでの初めてのレース。初めてのコースはわくわくします。市街地コースということで、モナコのような感じをイメージしていたのですが、F1用に市街地を改修して作られたコースなので、モナコよりはずっと広くってサーキットと変わらない感じがしました。一番の特徴はあの橋。川にかかっている橋を渡るコースというのは珍しくってびっくりです。街並みもものすごくキレイ。クルーザーが停泊しているあたりはモナコっぽかったりも。そのせいなのか、今回はサービスカット的な美女の映像がいつもよりも多く国際映像に入っていました。解説の方は『このカットは要らない』と切り捨ててましたけどね。
 コースも広く見えたのでオーバーテイクもできるのかなと思っていましたが、抜きにくいコースだったようで、順位の変動はまったく見られませんでした。その点ではものすごく単調なレースだったかも。マッサがポールから危なげなく走りきって優勝。マッサのターン4,5でのスピードが他のドライバーよりもかなり速かったことがマッサのリードに繋がっていったようです。このコースのすべての記録がマッサに。地元のヒーロー、アロンソは1週目で中嶋さんとの接触があって、リタイヤ。1周も走ることなくいなくなったのは地元のファンにとってはかなり残念なことだったと思います。ベッテルが速かったことと、グロックが1ストップでかなり順位を上げてきたことがレース全体から見るとみどころだったかなと思います。
 フェラーリは2戦連続でエンジントラブル。今回はライコネンがリタイヤ。白煙を上げて止まるキミ。フェラーリはその前のピットストップでも失敗していて、マッサが優勝したもののなんだか勢いは感じられません。ライコネンの最終ピットでのことはコメントによるとライコネンのミスだとのこと。コバライネンとの激しい争いの中で同時ピットインだったので、焦ってしまったのでしょうか。冷静なライコネンが珍しいと思う反面、今年のライコネンには勢いがないというか、なんだか勝つことに対する気迫が感じられないなと思ったりもしてしまうのです。マッサの罰金のこともあるし、数年前までフェラーリのピット作業は完璧という印象でしたが、このごろはBMWトヨタのピット作業の方が効率が良さそうな印象に変わってきました。この後のタイトル争いに向けて、チームとしての戦いも注目するところの1つです。
 Hondaはいいとこなしだったので、今回もコメントなしです。予選がね…、あまりにもあまりだから、レースも期待できるポジションではないんですよね。Hondaの今季は雨を願うしかないのでしょうか。